四柱推命の干合の意味と、干合で性格・相性・運気を読み解く方法をお伝えします!
干合は非常に奥が深く、命式を正しく読み解くためにはとても重要です!
これの記事を読めば、干合がマスターできるはずです^^
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--> ※目次は、読みたいところから読んでくださいね!※
干合とは
干合とは十干のうち、特定の組み合わせの陽の干(陽干)と陰の干(陰干)が引かれ合う状態になる事を指します。
干合する十干の組み合わせは強く引かれ合います。
例えば、相性を調べたい時にお互いの命式の天干・蔵干同士をそれぞれ比較して、干合になる組み合わせならば縁があるといえます!
●干合一覧
壬-丁 |
戊-癸 |
甲-己 |
庚-乙 |
丙-辛 |
下記の十干で命式を鑑定したのちに、本記事の干合を加味することで、より鑑定の精度があがりますよ!
干合すると五行が変化する
干合になる組み合わせによっては、十干が異なる五行の十干に変化する事もあります。
化気五行とは
干合で変化した状態を化気五行といいます。
干合の組み合わせによって、二つとも変化する場合と、どちらか一方だけが異なる五行の十干に変化する場合があります。
・干合:丙辛
化気五行は水で、干合すると丙は壬に、辛は癸に変化します。
・干合:甲己
化気五行は土で、甲は戊に変化し、己はもともと五行が土なので変化はせずそのままです。
●化気五行一覧
化気五行 | 干合 | 変化後の干支 |
木 | 壬丁 | 甲乙 |
火 | 戊癸 | 丙丁 |
土 | 甲己 | 戊己 |
金 | 庚乙 | 庚辛 |
水 | 丙辛 | 壬癸 |
干合と性格
それでは早速干合をつかって性格を読み解く方法をご紹介します!
命式には年柱・月柱・日柱・時柱の4つの柱があります。
そして天干と蔵干が2つずつあるので、合計で8つの干があります。
どこの柱が干合しているか、ご確認
※下記の赤枠箇所が、干支です。
命式作成サイトは、精密四柱推命がおすすめです。
干合で性格を占う
干合で性格を占う方法をご紹介します。
年柱・月柱・日柱・時柱はそれぞれ自分にとっての先祖・親・自分・子孫を表しています。
そして更にその干合が自分にとってどんな影響を及ぼすかという事が性格にも影響します。
干合は結びつきを表していますので、例えば年柱なら先祖や家系との縁の強さといった事になります。
またその干合が天干か蔵干かでも意味合いが異なってきます。
天干の場合は表向きの性格を、蔵干の場合は内に秘めた性格に影響が出ます。
年柱 干合の性格
年柱の干合は家系との縁の強さや、その干合が自分に及ぼす影響がわかります。
年柱の象意は先祖や家系など、代々伝えられてきた気風や家風といったものですから、干合によって変化した五行が命式では忌神であるか喜神であるかによって、現れ方が変化します。
また、その干合が天干か蔵干かによって表向きに見えやすいものか、内心に秘めたものかどうかもわかります。
年柱 天干 干合の性格
年柱天干では家柄や財産、家風など外から見えやすい家系との縁の強さがわかります。
干合によって五行が喜神に変化する場合は先祖から良い影響を得られるので、家を継ぐといった事に抵抗感はないタイプと考えられます。
反対に五行が忌神に変化する場合は、家系から良い影響を受ける事ができず、自分も早く家を飛び出して独立したいという気持ちのまま成長します。
年柱 蔵干 干合の性格
年柱蔵干では家柄や財産、家風などとの精神的な縁の強さがわかります。
干合によって五行が喜神に変化する場合は先祖代々続く家系への愛着が強くなります。
反対に干合によって忌神に変化する場合は家に対する愛着はなく、憎しみすら抱いている可能性もあります。
月柱 干合の性格
月柱の干合は社会との縁の強さや、それが性格に及ぼす影響がわかります。
月柱の象意は学校、社会といったものですが、干合によって変化した五行が命式では忌神であるか喜神であるかによって、その現れ方が変化します。
また、その干合が天干か蔵干かによって表向きに見えやすいものか、内心に秘めたものかどうかもわかります。
月柱 天干 干合の性格
月柱天干の干合では会社や学校といった外から見えやすい社会との縁の強さ、自分の社会的な立場がどう見られたいかといった事がわかり、変化した五行が喜神になるか忌神になるかで現れ方が変化します。
干合によって変化した五行が喜神の場合は自分をとりまく社会に対して肯定的になり、自分の立ち位置が重要なポジションである事を強調したがるようになります。
反対に忌神の場合は社会に対して否定的になり、アウトローな立場で見られたいと思うようになります。
月柱 蔵干 干合の性格
月柱蔵干の干合では見えにくい精神的な社会との縁の強さ、社会への帰属意識や思い入れなど、表には出さないけれども内心に秘めているものがわかります。
干合によって変化した五行が喜神の場合は社会に対しての帰属意識が強く、社会の一員として役立つ事が大切だと考えています。
反対に忌神の場合は帰属意識が薄く、表向きには態度に表さなくても自分が社会に対して何をするのかというよりも社会が自分にとって都合が良いかどうかといった考え方になります。
日柱 干合の性格
日柱の干合は自分自身との縁の強さがわかります。
日柱の象意は自分なので、自分に対して肯定的であるのか、それとも自分自身を否定的に捉えているのかが読み取れます。
そして干合によって変化した五行が命式では忌神であるか喜神であるかによって、その現れ方が変化します。
また、その干合が天干か蔵干かによって表向きに見えやすいものか、内心に秘めたものかどうかもわかります。
日柱 天干 干合の性格
日柱天干の干合では、パッと見ただけでわかる本人のキャラクターや性質がわかります。
干合によって変化した五行が喜神の場合は自己肯定感が強いので自分が思った事を素直に発言するようなタイプになります。
反対に忌神の場合は自己否定が強いので自己主張が上手くできず自分から発言する事などもあまりないタイプになります。
日柱 蔵干 干合の性格
日柱蔵干の干合では内に秘めた自分自身に対する考え方がわかります。
干合によって変化した五行が喜神の場合は例え表向きは他人の意見に同調しているようであっても、自分の考え方や主義主張はしっかりと持っているので堂々とした態度で他人に接する事ができるタイプになります。
反対に忌神の場合は他人の意見に流されやすく、そんな自分がイヤだと思いながらもそれを顔には出さずに悶々としてしまうタイプになります。
時柱 干合 干合の性格
時柱の干合は目下の存在との縁の強さがわかります。
この干合では子供や部下等に対する愛着の現れ方がわかりますが、干合によって変化した五行が命式では忌神であるか喜神であるかによって、その現れ方が変化します。
また、その干合が天干か蔵干かによって表向きに見えやすいものか、内心に秘めたものかどうかもわかります。
時柱 天干 干合の性格
時柱天干の干合では子供や部下に対して、日常的にどう接しているかがわかります。
干合によって変化した五行が喜神の場合は子供や部下との縁が深くなり愛情や信頼関係で結ばれていることが普段からの行動に現れます。
反対に忌神の場合は、子供との縁が薄く早い時期に独立して家を出て行ってしまうとか、部下から信頼されないタイプになるといった事が予想されます。
時柱 蔵干 干合の性格
時柱蔵干の干合では子供や部下に対してどう思っているのかがわかります。
干合によって変化した五行が喜神の場合は、たとえ態度に表さなくても子供や部下に対する愛情が深く、あれこれと余計な手出しはせず陰から見守っているようなタイプになります。
反対に忌神の場合は子供や部下に対して表向きは大事にしているように見えても、内心ではあまり関心が無く世間体があるので仕方なく育てているといった感情を持つようになる可能性があります。
【上級者さんへ】干合が性格に現れやすい条件
命式内のどこの柱が干合しているかによって、干合の影響度の強弱が異なります。
影響度が強い干合とは?
最も強いのは、天干でも蔵干でも、隣り合った干支での干合です。
日柱天干と月柱天干との干は隣り合った柱のため影響度が強い
日柱天干と年柱天干で干合、時柱天干と日柱蔵干は影響度が弱い
- 最も影響度が強い
隣り合った柱・干支との干合
年柱と月柱、月柱と日柱、日柱と時柱の干合で、いずれも天干同士か蔵干同士です。
- やや影響度が強い
柱を1つもしくは2つ飛び越えた干合
年柱と時柱、年柱と日柱、月柱と時柱の干合で、これも天干同士か蔵干同士です。
- 少し影響度が弱い
同柱の天干と蔵干での干合
また、性格鑑定は、日柱に重きをおきます。
※なぜ重きを置くかは、下記の記事をご覧ください。
- 日柱の天干と蔵干
- 月柱の天干と蔵干
- 時柱の天干と蔵干
- 年柱の天干と蔵干
という順番で性格に対する影響度は弱くなります。
時柱は自分の子供や晩年
年柱は祖先や家系全体をみるので、性格に対する影響度は低いと考えています。
干合と相性
自分の命式と相手の命式を合わせてみた時に、両方の命式との間に干合があった時の命式の読み方をご紹介します。
例えば自分の命式に甲があり、相手の命式に己があった場合は干合になりますが、これでわかることは「縁だけがある相手」だという事だけです。
これが「相性が良い縁」なのか、それとも「嫌なのに切っても切れない腐れ縁」なのかは干合による変化が自分の命式あるいは相手の命式に良い五行の影響を与えている喜神なのか、それとも悪い影響を与えている忌神なのか、といった事で読み取ります。
例えば自分の命式に丙があり忌神は水の五行、相手の命式には辛があると言う組み合わせでの相性を考えてみましょう。
まず丙と辛が干合して五行が水に変化します。
そうすると自分にとっては水が忌神なので、この相手の方と一緒に行動したり付き合ったりするようになると何故か物事が上手く行かなくなるなどの悪い影響が現れる事が考えられます。
また、この相手の喜神が水の五行だった場合は、自分にとっては良い影響をもたらさないのに、相手には良い影響をもたらすようになるので、相手が一方的に自分を好きになっている片思いの状態になる可能性があります。
そして干合による変化が自分と相手の両方の喜神となる場合は相性が良く両想いの良い関係になると考えられます。
干合が相性に現れやすい条件
干合が相性に現れやすい条件についてご紹介します。
命式を比較して干合の関係がいくつも有ればそれだけ縁が強いという事になりますが、どの柱での干合かによって相性への現れやすさが変わります。
縁の強さは次のようになります。
日柱 > 月柱 > 年柱 > 時柱
日柱は自分自身の性格を表すので、ここでの干合は一番強くなります。
友達・同僚・ビジネスパートナーといった程度の関係だったら日柱と月柱が重要なので、ここでの干合が見られるなら、それが「相性の良い関係」か「腐れ縁」かのいずれかであっても縁が強いということになり、長いお付き合いになる可能性が高くなります。
それに対して結婚相手など一緒に過ごす時間が長く密接な関係である場合は本人の性格以外に家や親、兄弟姉妹などといった関係も重要になるので全ての柱で干合を調べる必要があります。
※下記の相性診断方法の記事もおすすめです
干合で相性を占う
干合で相性を占う方法についてご紹介します。
年柱・月柱・日柱・時柱にはそれぞれ象意があるので、どの柱で干合が起きているかによって相性の良し悪しの原因となる要素が何なのか推測する事ができます。
また天干なのか蔵干なのかといったことでも、それが表面的な問題なのか、それとも考え方といった内心の問題なのかといった事がわかります。
年柱 干合の相性
年柱は先祖や家系を表しているので、家柄が合うかどうかといった事や、物事の考え方のベースとなる部分が合うかどうかといった事がわかります。
天干なら表からよくわかる代々の仕事などといった点での相性、蔵干なら考え方や流儀、家系に由来する気質の相性になります。
年柱 天干の相性
年柱天干の干合による相性はその家の生活様式とか何代も続いている病院とか公務員の多い家系といったその家系に特徴的な職業といった見えやすい部分での相性がわかります。
干合で変化した五行が喜神ならば家同士の繋がりとか、生活スタイルがよく似ている、あるいは同業者・取引先といった関係で、良縁になる可能性が高くなります。
反対に忌神ならばお互いの家系に関連する生活スタイルや経済観念があまりにも合わないとか両家がライバル同士なのに、なぜか腐れ縁が出来てしまい切るに切れない関係になってしまうという関係になります。
年柱 蔵干の相性
年柱蔵干の干合による相性は社会通念に対するスタンスや経済感覚といったその家で長年受け継がれてきた物の考え方などでの相性がわかります。
干合で変化した五行が喜神ならば、お互いの経済感覚などが一致して良い関係になる可能性が高くなります。
反対に忌神ならば、例えば代々伝えられてきた物事に対する考え方が異なる二人が一緒に暮らしてもストレスが溜まり不満を抱えるようになりますが、なぜか離れられず文句を言いながらも一緒に行動を共にしたりするようになります。
月柱 干合の相性
月柱は社会的な考え方を表しているので、ここでの干合は社会的にどうあるべきかといった処世術などによる相性をみることができます。
天干なら社会的にどうみられるのが性にあっているのかという表から見える部分での相性、蔵干なら社会に対して自分がどう考えているかといった見えない部分での相性がわかります。
月柱 天干の相性
月柱天干の干合による相性は表から見えやすい部分での相性になり、お互いの職業へのアプローチが一致するかどうかという事がわかります。
干合で変化した五行が喜神だった場合は、お互いの職業が同じか関連業種などで、相手の職業に対して理解し合える関係になる可能性が高くなります。
反対に忌神だった場合は、働き方が全く違うのに腐れ縁で一緒に居る事が多く、出かけたりする時でもお互いの都合が合わなかったりしてイライラする関係になります。
月柱 蔵干の相性
月柱蔵干の干合による相性は表から見えにくい、社会に対する考え方などでの相性になります。
干合で変化した五行が喜神だった場合は、例え収入が下がったとしても仕事より家庭を中心とするとか、社会的に安定した地位を確保する事が結局は良い家庭を築くのだからまず仕事を優先すべき、といった社会や仕事に対する考え方が一致する関係になります。
反対に忌神だった場合は、例えばお互いの考え方が一方は家庭を中心に考え、もう一方は自分が自由に遊ぶために仕事をするのだと考えている場合は、お互いの考え方が合わず、意見をぶつけ合うような関係になりますが、なぜかなかなか離れられなかったりする腐れ縁になる可能性が高くなります。
日柱 干合の相性
日柱は自分自身を表しているので、ここでの干合は自分のキャラクターや考え方などでの相性になります。
天干なら表から見えるキャラクターの部分での相性、蔵干なら深層心理や興味の指向など見えない部分での相性がわかります。
日柱 天干の相性
日柱天干の干合による相性は表から見えやすい部分での相性になります。
自分の表向きの顔・キャラクター性での相性がわかります。
干合で変化した五行が喜神だった場合は、外向きの顔の部分や周囲から認められているキャラクターでの相性が良い関係になります。
反対に忌神だった場合は、その外向きのキャラクターが気に食わない関係になります。
日柱 蔵干の相性
日柱蔵干の干合による相性は表から見えにくい内面での相性になります。
お互いに普段は表には出さない思考や主義主張、あるいは好みのタイプといった部分で相性が良いかどうかを見る事ができるのです。
干合で変化した五行が喜神だった場合は、思想や物事に対する考え方が一致する相性になります。
反対に忌神だった場合は、考え方が一致しないのでイライラする関係になります。
時柱 干合の相性
時柱は晩年の過ごし方、自分の子供に対する考え方、子供の性格などを表しているので、ここでの干合はそれらに対する考え方での相性になります。
天干なら表から見える相性、蔵干なら表からは見えないけれど子供の育て方などについてのポリシーなどでの相性になります。
時柱 天干の相性
時柱天干の干合による相性は子供がどんな職業につくか、どのような行動をとるように育てるかといった表向きに見えやすい部分での相性になります。
干合で変化した五行が喜神だった場合は、学校や仕事など、子育ての目に見える部分に対する考え方が一致する相性になります。
反対に忌神だった場合は、これらの意見が合わない相性になります。
時柱 蔵干の相性
時柱蔵干の干合による相性は外からは見えにくい、子育てに対して抱く社会的意義や哲学、考え方などの相性になります。
干合で変化した五行が喜神だった場合は、子育てに関する考え方が、例えば優しい子に育ってほしいとか思いやりを持った人間に成長して欲しい、といった事に関して一致するようになります。
反対に忌神だった場合は、子育てに関する考え方が合わず、言い争いをしてしまう事も少なからずあるような相性になります。
干合と運勢
生まれた時から変化をしない命式に対して巡ってくる大運や年運といった行運はその時々によって変化するので、ある年によっては干合の関係になる事があります。
大運・年運と命式の四柱の天干・蔵干が干合すると、その時は干合で五行に変化が生じるので喜神・忌神との関係によっては運気が変化する可能性があります。
大運・年運との干合で運勢を占う
大運・年運といった時の流れで巡ってくるものと命式の天干・蔵干との間にできる干合で運勢を占う方法をご紹介します。
大運なら10年間、年運なら1年間の運勢が干合の影響で変化します。
またその運勢の変化がどの部分に現れるかは年柱・月柱・日柱・時柱のどれと干合するかによって決まります。
そして天干なら表向きの見えやすい部分に、蔵干なら内心の心情といった見えにくい部分に影響が出ます。
年柱 干合の運勢
大運・年運と年柱が干合すると、その期間は家の在り方や家系からの影響などに変化が生じます。
天干なら表からよくわかる代々の仕事に変化が生じ、蔵干なら考え方に対する影響に変化が生じます。
年柱 天干の運勢
年柱天干と年運・大運が干合すると、代々の家業などから運勢に及ぼす影響に変化が生じます。
干合により変化した五行が喜神だった場合は、良い影響を及ぼすようになります。
反対に忌神だった場合は、代々続く家業が運気に悪い影響を及ぼすようになる可能性があります。
年柱 蔵干の運勢
年柱蔵干と年運・大運が干合すると、代々の家風や家系に独特な考え方が自分の心情に及ぼす影響に変化が生じます。
干合により変化した五行が喜神だった場合は、例えばそれまで家の考え方と自分の心情にズレがあり、それにより運気も低迷していたのが干合によっていい影響に変わり、気持ちも落ち着いて運気が上がる可能性があります。
反対に忌神だった場合は、それまで考え方が同じで安定した穏やかな関係を築いていたのが、意見が合わなくなり家に対して反発心が沸き上がる様になり、その荒れようによって運気が下がる可能性があります。
月柱 干合の運勢
大運・年運と月柱が干合すると、その期間は社会に対する行動や考え方などに変化が生じます。
天干なら仕事内容に変化が起きたり、蔵干なら仕事や社会に対する考え方などに変化が生じたりします。
月柱 天干の運勢
月柱天干と大運・年運が干合すると、仕事内容や社会的な立場などに変化が生じます。
干合により変化した五行が喜神だった場合、出世したり仕事が波にのって収入も増えたりするといった様に運気が変化する可能性があります。
反対に忌神だった場合、社会的な立場を失うとか、出世の目処が立たなくなるといった運気に変化するかもしれません。
月柱 蔵干の運勢
月柱蔵干と大運・年運が干合すると、仕事や社会に対する考え方などに変化が生じます。
干合により変化した五行が喜神だった場合、仕事に対する意欲が前向きになったり、社会の一員としての自覚が増したりする可能性が高くなります。
反対に忌神だった場合は、仕事に対する熱情が失われるとか、反社会的な思想を持つようになったりするかもしれません。
日柱 干合の運勢
大運・年運と日柱が干合すると、自分自身の外向きのスタンスや、内心に抱える哲学的・思索的な部分に変化が生じます。
天干なら外向きのキャラクターに、蔵干なら考え方に変化が生じるかもしれません。
日柱 天干の運勢
日柱天干と大運・年運が干合すると、その期間はそれまでと違ったキャラクターで世渡りをするようになる可能性が高くなります。
干合により変化した五行が喜神だった場合は、そのキャラクターが周囲にも受け入れられ運気も良くなるかもしれません。
反対に忌神だった場合は、変化したキャラクターが周囲に受け入れられず、更に試行錯誤を重ねて変えて行っても良い結果につながらないため運気も下がり気味になります。
日柱 蔵干の運勢
日柱蔵干と大運・年運が干合すると、その期間は内心に抱える哲学的・思索的な部分に変化が生じます。
干合により変化した五行が喜神だった場合は、考え方が変わる事で周囲に与える印象にも変化が生じて運気が良くなる可能性があります。
反対に忌神だった場合は、その変化によって周囲に当たり散らしたり人間不信になったりするので運気が下がるかもしれません。
時柱 干合の運勢
大運・日運と時柱が干合すると、その期間は子供に対する行動や考え方に変化が生じます。
天干なら子供に対する接し方に、蔵干なら子供に対する感情に変化が生じるかもしれません。
時柱 天干の運勢
時柱天干と大運・年運が干合すると、その期間は子供に対しての接し方、行動などに変化が生じます。
干合により変化した五行が喜神だった場合は、子育てが上手になり、子供が成長して職に就くときなどにも良い影響を与えられるようになり、外から見た様子は幸せな家庭を築いているように見えます。
反対に忌神だった場合は、子供と意見が合わず、思うように子育てができていない事が周囲の人々から見ても明白になります。
時柱 蔵干の運勢
時柱蔵干と大運・年運が干合すると、その期間は子供との相性や子育てに関する哲学的スタンスに変化が生じます。
干合により変化した五行が喜神だった場合は、子供との関係は良く、子育ての哲学も上手く現状に一致するのでストレスの少ない状態になり運気が上がる可能性があります。
反対に忌神だった場合は、理想と現実が乖離し、子供との関係は良いものではなくなり運気も下がるかもしれません。
【上級者向け】干合を加味して命式を読む方法
干合による五行の変化は、命式に大きく影響します。
性格、仕事運、運勢などのみかたをご紹介します!
干合の象意は各柱と通変星によって異なる
それぞれの五行と通変星と象意の組み合わせは次のようになります。
比劫星(比肩・劫財)=木
比肩は自分・独立・兄弟姉妹・友人などを表し、劫財は自分本位・破滅・義理の兄弟姉妹などを表します。
また比肩と劫財のどちらも自分という象意を持っています。
食傷星(食神・劫財)=火
食神は包容力・健康・衣食住・道具などを表し、傷官は破天荒・才能・別れ・創作活動・資格などを表します。
また食神と傷官のどちらも技能と言う象意があり、さらに女性の場合は子供という象意を持っています。
財星(偏財・正財)=土
偏財は趣味・妾・好奇心などを表し、正財は財産・正妻・律儀などを表します。
また偏財と正財のどちらも大衆的・庶民的・商業・財産という象意をもっています。
官星(偏官・正官)=金
偏官は軍人・監督・官吏・義理人情などを表し、正官は社長・権利・相続・清潔感などを表します。
また偏官と正官のどちらも仕事という象意があり、更に男性の場合は子供という象意を持っています。
印星(偏印・印綬)=水
偏印は義母・乳母・世話・失敗などを表し、印綬は実母・宗教・慈愛・こだわり・学術などを表します。
また偏印と印綬のどちらも先祖という象意があります。
干合の影響の良し悪しを判断
その干合の化気五行が自分の貴神であれば、命式に良い影響を与えます。
しかし、化気五行が忌神だと、命式に悪い影響を与えます。
※五行の貴神・忌神の判断方法は下記をご確認ください!
具体的な影響内容は、変化した五行や五行を当てはめた時の通変星の象意で判定します。
例えば自分の命式に丁壬干合があって壬が甲に、丁が乙に変化して木化したとします。
そして喜神が木の五行だったとすると干合により兄弟姉妹や友人との縁が強くなり、木は比劫星になるので自分にもその結びつきによって良い影響が現れるので、兄弟姉妹や友人との結びつきを大事にすると開運するという結果になります。
干合による命式の変化を詳しくみる
干合している柱によって影響度が異なる
各柱によって、干合の影響が強くでるか・弱くでるかが異なります。
上から順に干合が強い影響を与えます。
- 日柱と月柱の干合:天干同士・蔵干同士
- 日柱と時柱の干合:天干同士・蔵干同士
- 日柱と月柱の干合:天干と蔵干の組み合わせ
- 日柱と時柱の干合:天干と蔵干の組み合わせ
- 年柱と月柱の干合:天干同士・蔵干同士
- 年柱と月柱の干合:天干と蔵干の組み合わせ
化気五行と、元々の命式バランスによって影響度が異なる
また命式の五行のバランスによっても、干合の影響が強くでるか・弱くでるかが異なります。
元々の命式の五行が、化気五行によって五行のバランスが大きく崩れる場合、影響は強く出るといえます。
例)
命式の五行が均等にあるにも関わらず、化気五行の土が多く発生し、土が大過のような状態になったなど
行運(大運・年運)と命式が干合している場合も影響する
そして大運や年運といった行運と命式が干合している場合も干合による調整を行います。
上から順に干合が強い影響を与えます。
- 行運と月柱の干合
- 行運と日柱の干合
- 行運と年柱の干合←ほぼ影響無し
- 行運と時柱の干合←ほぼ影響無し
干支の種類
いまいちど、干支の種類についてご説明します。
これが
干支は十干と十二支の干と支を組み合わせた60種類のもので、古代中国発祥の時間や方角などの数え方です。
天干や蔵干に使われている10種類のものが十干、地支に使われている12種類のものが十二支です。
十二支の方は今でもその年の「干支」として親しまれていますね。
十干の方は、カレンダーの種類によっては日付の下などに干支が書かれているので、そこで見かけたことがあるかもしれません。
「きのえ ね」とか「かのと たつ」とひらがなで書かれているものもよく見かけますが、「きのえ ね」は甲子、「かのと たつ」は辛辰の事です。
干合では十干十二支のうち、十干の方を主に使います。
例えば、十干の甲(きのえ)と乙(きのと)は、木の兄・木の弟、という意味を持つ読み方です。
兄は陽、弟は陰の意味なので、甲は五行が木で陰陽は陽、乙は五行が木で陰陽は陰であるという事がわかります。
十干はそれぞれ五行と陰陽の二つの意味を持っています。
木=甲(きのえ 陽)・乙(きのと 陰)、火=丙(ひのえ 陽)・丁(ひのと 陰)、土=戊(つちのえ 陽)・己(つちのと 陰)、金=庚(かのえ 陽)・辛(かのと 陰)、水=壬(みずのえ 陽)・癸(みずのと 陰)
干合の種類
干合の種類についてご紹介します。
干合は、甲―己、乙―庚、丙―辛、丁―壬、戊―癸、の五種類の組み合わせの事です。
それぞれの干合は陽と陰の十干の組み合わせになっています。
二つの干が結びつくという現象は吉になるので、例えば二人の命式を比較して干合の関係になる組み合わせが何組も見つかったら、その二人の相性は良い、とみます。
また干合によって十干が変化しますが、ペアが両方とも変化する場合と、片方だけが変化する場合があります。
この変化を化気五行といいます。
干合の組み合わせや化気五行を覚えるのが最初は難しいかもしれませんが、法則や特徴をつかむと覚えやすいかもしれませんね。
干合の組み合わせの規則は次のようになります。
五行の順番は木・火・土・金・水で、はじめは甲、最後は癸で終わるように十干を覚えます。
次にこの十干を、甲・乙・丙・丁・戊 と 己・庚・辛・壬・癸という二つのかたまりに分けます。
それぞれの先頭から順に、甲―己、乙―庚…とペアを作っていくと干合の組み合わせになります。
あるいは列の先頭になる甲と己をそれぞれ片方の手の親指もしくは小指になぞらえ、残りも順番にそれぞれの指に対応させると、同じ指に対応する十干同士が干合になる、という方法もあります。
化気五行については、それぞれの干合の項目でご紹介します。
甲と己の干合
甲と己の干合についてご紹介します。
甲と己の組み合わせは甲己(こうき)干合といって、化気五行は土です。
この干合では土の陽と陰のペアに変わります。
甲は五行が土に変化するので土の陽である戊に変化します。
けれども己は五行が土で陰陽が陰なので変化はしません。
甲己干合は忠実さを増すようになります。
丙と辛の干合
丙と辛の干合についてご紹介します。
丙と辛の組み合わせは丙辛(へいしん)干合といって、化気五行は水です。
この干合では水の陽と陰のペアに変わります。
丙は五行が水に変化するので水の陽である壬に変化します。
辛も五行が水に変化するので水の陰である癸に変化します。
丙辛干合は権威を重んじるようになります。
戊と癸の干合
戊と癸の干合についてご紹介します。
戊と癸の組み合わせは戊癸(ぼき)干合といって、化気五行は火です。
この干合では火の陽と陰のペアに変わります。
戊は五行が火に変化するので火の陽である丙に変化します。
癸も五行の火に変化するので火の陰である丁に変化します。
戊癸干合は理性を強調するようになります。
庚と乙の干合
庚と乙の干合についてご紹介します。
庚と乙の組み合わせは乙庚(おつこう)干合といって、化気五行は金です。
この干合では金の陽と陰のペアに変わります。
乙は五行が金に変化するので金の陰である辛に変化します。
庚は五行が金で陰陽が陽なので変化はしません。
乙庚干合は義を重んじるようになります。
壬と丁の干合
壬と丁の干合についてご紹介します。
壬と丁の組み合わせは丁壬(ていじん)干合といって、化気五行は木です。
この干合では木の陽と陰のペアに変わります。
壬は五行が木に変化するので木の陽である甲に変化します。
丁も五行が木に変化するので木の陰である乙に変化します。
丁壬干合は性交での情を表すことがあります。
干合と冲
干合が生じた結果、その人の冲が解消・緩和される事があります。
冲は衝撃という意味があるので、命式内に冲があるとあまりいい意味にならない事が多いのです。
例えば大運や年運と命式の間で冲があると、その年や期間に何か衝撃的な事が起きる可能性があります。
相性を観る時に、互いの命式を比較して冲の関係があると、争いの絶えない関係とみる事があります。
けれども干合によって冲が解消・緩和されると、これらの運気を解消する事ができます。
ただし忌神が冲になっている場合は、忌神の効果が冲によって打ち消されているので、干合によって解消されてしまうと忌神の効果が有効になってしまいます。
冲は三合・方合・支合・空亡と重なると解消されます。
※空亡=天中殺は同じ意味です。
干合 まとめ
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