四柱推命

妬合とは?四柱推命の妬合で、性格・相性・運気を読み解く方法

妬合-四柱推命
占い師 詩織
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妬合とは

妬合とは干合の組み合わせが命式の中に二つ以上ある状態のことです。
妬合の妬は嫉妬の妬なので、一つの干と干合の関係にある二つまたは三つの干が取り合っている状態なのです。

例を上げると、ある人の命式の天干が、年柱が己、月柱が甲、日柱が己、だったとします。

この命式では年柱の己と月柱の甲は干合になりますが、月柱の甲と日柱の己も同じ干合になります。

これが妬合の状態です。

妬合の状態はお互いに嫉妬をしている状態ですからあまりいい関係ではないイメージがありますが、ただ妬合になっているというだけでは命式にどのような作用を及ぼすかはわかりません。

例に上げた命式では甲は二つの己のどちらと干合したらよいのかわからず、どっちつかずの状態になっていますが、それが命式に吉または凶のどちらの作用を及ぼすかは妬合によって変化した五行が喜神になるのか忌神になるのかで決まります。

干支の種類

干支の種類についてご説明いたします。
干支は十干と十二支の干と支を組み合わせた60種類のもので、古代中国発祥の時間や方角などの数え方です。

天干や蔵干に使われている10種類のものが十干、地支に使われている12種類のものが十二支です。

元々、十二支は大地に生える植物が芽を出して花を咲かせ種を作るまでの様子を漢字にしたもので、芽を出した様子を表している子から順にそれぞれが植物の一年間の様子に例えられ、寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌、と続き、最後の亥は核=種で、次の世代に命を引き継ぐという意味を持っています。

このように十二支はそれぞれ大地の動きである季節に対応しているのですが、更にその季節が象意になる五行に対応しています。

亥・子=冬=水、寅・卯=春=木、巳・午=夏=火、申・酉=秋=金
そしてそれぞれの季節の変わり目である土用は五行の土の象意で、次の十二支が対応しています。

丑=冬の土用、辰=春の土用、未=夏の土用、戌=秋の土用
また十二支にも陰陽があって、子・寅・辰・午・申・戌=陽、丑・卯・巳・未・酉・亥=陰、となります。

十干の方は天の動きを表しており、十二支と同じようにそれぞれが五行と陰陽の二つの意味を持っています。

木=甲(きのえ 陽)・乙(きのと 陰)、火=丙(ひのえ 陽)・丁(ひのと 陰)、土=戊(つちのえ 陽)・己(つちのと 陰)、金=庚(かのえ 陽)・辛(かのと 陰)、水=壬(みずのえ 陽)・癸(みずのと 陰)

妬合の種類

妬合は干合が命式中に二つあるものを指すので、天干の種類は干合と同じ組み合わせになります。

ただし1:2かそれ以上の関係での干合が妬合になるので、1つの干に対し干合の関係になる干が命式内に複数ある状態です。

干合はそのまま覚えても良いのですが、不安な人は十干を半分に分けて組み合わせるやり方が便利です。

甲・乙・丙・丁・戊…までを紙に書き、その隣に続きの己・庚・辛・壬・癸、と足していくと隣り合った十干同士が干合の関係になります。

紙の代わりに指を使う方法もあり、その場合は例えば左右どちらかの親指から順にそれぞれの指に甲・乙…と当てはめていき、もう一方を己・庚…と当てはめていくと、同じ指同士が干合の関係になります。

干合の種類は次の通りです。

甲-己・乙-庚・丙-辛・丁-壬・戊-癸

甲と己の妬合

甲と己の妬合をご紹介します。

甲と己が命式中に複数あって干合の関係が二組以上ある状態が甲と己の干合です。

甲と己の組み合わせは甲己(こうき)干合といって、五行が土に変わります。

甲は五行が土に変化するので土の陽である戊に変化しますが、己は五行が土で陰陽が陰なので変化はしません。

甲己干合は忠実さを増すようになりますが、妬合の関係になると干合の影響は変化します。

丙と辛の妬合

丙と辛の妬合をご紹介します。

丙と辛が命式中に複数あって干合の関係が二組以上ある状態が丙と辛の干合です。

丙と辛の組み合わせは丙辛(へいしん)干合といって、化気五行は水です。

この干合では水の陽と陰のペアに変わります。

丙は五行が水に変化するので水の陽である壬に変化します。

辛も五行が水に変化するので水の陰である癸に変化します。

丙辛干合は権威を重んじるようになりますが、妬合の関係になると干合の影響は変化します。

戊と癸の妬合

戊と癸の妬合をご紹介します。

戊と癸が命式中に複数あって干合の関係が二組以上ある状態が戊と癸の干合です。

戊と癸の組み合わせは戊癸(ぼき)干合といって、化気五行は火です。

この干合では火の陽と陰のペアに変わります。

戊は五行が火に変化するので火の陽である丙に変化します。

癸も五行の火に変化するので火の陰である丁に変化します。

戊癸干合は理性を強調するようになりますが、妬合の関係になると干合の影響は変化します。

庚と乙の妬合

庚と乙の妬合をご紹介します。

庚と乙が命式中に複数あって干合の関係が二組以上ある状態が庚と乙の干合です。

庚と乙の組み合わせは乙庚(おつこう)干合といって、化気五行は金です。

この干合では金の陽と陰のペアに変わります。

乙は五行が金に変化するので金の陰である辛に変化します。

庚は五行が金で陰陽が陽なので変化はしません。

乙庚干合は義を重んじるようになりますが、妬合の関係になると干合の影響は変化します。

壬と丁の妬合

壬と丁の妬合をご紹介します。

壬と丁が命式中に複数あって干合の関係が二組以上ある状態が壬と丁の妬合です。

壬と丁の組み合わせは丁壬(ていじん)干合といって、化気五行は木です。

この干合では木の陽と陰のペアに変わります。

壬は五行が木に変化するので木の陽である甲に変化します。

丁も五行が木に変化するので木の陰である乙に変化します。

丁壬干合は性交での情を表すことがありますが、妬合の関係になると干合の影響は変化します。

妬合と性格

干合があると干合がある柱の象意が強調されるために性格にも影響が現れますが、これが妬合の形になると干合の化気五行の影響の仕方に変化が起きます。

1:1の関係になる干合では強い結びつきを表しますが、妬合では複数の結びつきを表します。

その影響は妬合であるというだけでは吉か凶という判定ができません。

妬合の結果、化気五行が自分の貴神になれば命式に良い影響を与えます。

例えば多趣味でどれも見事な才能を示すマルチクリエイターになるとか、接客業での采配、気配りが見事といったポジティブな影響が考えられます。

けれども化気五行が忌神になってしまうと反対に命式に悪い影響を与える事になります。

誰にでもいい顔を見せる八方美人であるとか、優柔不断で浮気症だとか、あれやこれやと手を出すものの、どれも今一つパッとしない、といったネガティブな影響が考えられます。

また、それらが家庭や仕事あるいは趣味など、どれに影響するかは変化した五行や五行を当てはめた時の通変星の象意で判定します。

妬合が性格に現れやすい条件

妬合が性格に現れやすい条件をご紹介します。

妬合の関係になっている干の命式内での距離が離れる程、妬合の影響が弱く、近いほど強くなります。

隣接している柱での天干と天干、あるいは蔵干と蔵干の組み合わせが最も強くなります。

壬と丁は干合の関係ですが、月柱天干が壬で年柱天干と日柱天干が丁だと妬合になり影響は強くなります。

次に距離が近く妬合の影響力が少し強いのは一つ、あるいは二つの柱を飛び越した天干・蔵干同士の妬合です。

戊と癸は干合ですが、年柱蔵干が戊で日柱蔵干と時柱蔵干が癸なら妬合になり、隣接した柱で妬合になっている時より影響はやや弱くなります。

更に妬合の力が弱くなるのは、同柱の天干と蔵干の組み合わせです。

例えば月柱天干と月柱蔵干、日柱天干と日柱蔵干、といった組み合わせで妬合になっている場合です。

その中でも日>時>月>年の順番で弱くなっていき、年柱天干と年柱蔵干の組み合わせによる妬合の影響力は、「とても弱い」ものに限りなく近くなります。

そして、とても弱い組み合わせは隣通しの柱で天干と蔵干が妬合になっている場合です。

日中天干と時柱蔵干とか、年柱蔵干と月柱天干といった組み合わせで妬合になっている場合は妬合の効果はとても弱くなります。

妬合

妬合の影響の出方についてご紹介します。

妬合は干合の関係になる干が1:2以上になる状態の事ですが、この場合は1つの干が目的を表し、それと干合する2つ以上の干は手段を表すという形で、どのような影響が現れるか判断します。

1つの干が表す目的を、残りの2つかそれ以上の干が目的を成就させるようにサポートしているという形で考えます。

少し複雑になるので例をあげて解説していきますね。

例えば命式の月柱天干に壬があり、年柱天干と日柱天干が丁という妬合があったとします。

この妬合を含む命式について解釈してみましょう。

なお、この命式の喜神は木である事がわかっています。

天干 天干通変星 十二運
年柱 丁 比肩 胎
月柱 壬 正官 帝旺
日柱 丁
この命式では月柱天干の壬と天干通変星の比肩が目的を表し、年柱天干と日柱天干に年柱と日柱それぞれの天干通変星が手段を表しています。

まず、目的を表す壬が月柱にあるので、月柱の象意「社会的に見せる外面」、正官の「会社・経営管理能力」、帝旺の「成功・自信」から「サラリーマンとして出世し、成功するため」という目的が読み取れます。

ところで妬合は干合の関係が複数ある状態なので、干合と同様に五行が変化する化気五行があります。

干合すると丁と壬は五行が木に変化し、壬は木の陽である甲に変化し、丁は木の陰である乙に変化しますから、命式も変化します。

すると月柱の癸が甲になり、天干通変星は印綬になり、十二運は沐浴になります。

変化後の月柱は印綬の「知識」と沐浴の「目的の実現」から「持っている知識を使って現実社会でどれだけ出世できるのか確認したい。

」という目的を表している事になります。

年柱は先祖や家を表すので、「両親や先祖」、比肩は自分自身を表すので「独立」、胎は「思考力」なので、年柱の表す手段は「先祖や両親に頼らず自分の力で知識や思考力を身につける」という物になります。

なお変化後の年柱天干は乙になりますが、天干通変星は比肩のままですから、結果は同じになります。

また日柱天干も手段になりますが、変化前の丁は「学問・根回し」、変化後の乙は「地道な努力・承認欲求」を表しますから「誰もが頭のいい人だと認識してくれるように地道に勉強を頑張る。

根回しや細かな気配りで周囲の人間に自分の頭の良さを周知してもらえるように努力する。

」というやり方になります。

そしてこの命式では木が喜神として働き、妬合による五行の変化も木なので、これらの理由や手段はポジティブなものになります。

妬合で性格を占う

妬合で性格を占う方法をご紹介します。

年柱・月柱・日柱・時柱はそれぞれ自分にとっての先祖・親・自分・子孫を表しています。

そして更にその妬合が自分にとってどんな影響を及ぼすかという事が性格にも影響します。

妬合は干合による結びつきが複数ある事を表していますので、例えば年柱なら先祖や家系との縁の強さといったものに更に妬合の性質が影響します。

またその妬合で天干が目的を表しているかそれとも蔵干がその役割に相当するかという違いで意味合いが異なってきます。

天干の場合は表向きの性格に、蔵干の場合は内に秘めた性格に影響が出ます。

年柱 妬合の性格

年柱の妬合は家系との縁の強さや、その妬合が自分に及ぼす影響がわかります。

年柱の象意は先祖や家系など、代々伝えられてきた気風や家風といったものですから、妬合によって変化した五行が命式では忌神であるか喜神であるかによって、現れ方が変化します。

また、その妬合の目的を表す干が天干か蔵干かによって表向きに見えやすいものか、内心に秘めたものかどうかもわかります。

年柱 天干の性格

妬合になっている干のうち目的を表す干が年柱天干のときに性格に及ぼす影響をご紹介します。

年柱天干は他人からも見えやすい外面に現れる家系との縁の強さを表しているので、妬合による五行の変化と目的を果たす手段が複数ある事が性格にも影響します。

変化した五行が喜神の場合は、先祖から良い影響を得られるので家の風習などを受け入れて行動にもその影響が現れるタイプになります。

反対に忌神の場合は、家系から良い影響を受けないのですが、生家や故郷との縁は強いので離れることが難しい運命になり、家に対する愛憎が入り混じった態度が言動にも現れ、それが性格にも影響するようになります。

年柱 蔵干の性格

妬合になっている干のうち目的を表す干が年柱蔵干のときに性格に及ぼす影響をご紹介します。

年柱蔵干は精神的な家系との縁の強さを表していて、妬合による五行の変化と目的を果たす手段が複数ある事が内に秘めた性格に影響します。

変化した五行が喜神の場合は先祖から良い影響を得られるので、家に対する愛着、大らかな家風とか厳格な家柄といったものを素直に受け継いだタイプになります。

反対に忌神の場合は家系から良い影響を受けないのですが、生家や故郷との縁は強いので、その独特な雰囲気や考え方などが自分にも受け継がれている事に対する苛立ちといった感情を内に秘めるようになり、それが性格にも影響するようになります。

月柱 妬合の性格

妬合になっている干のうち目的を表す干が月柱蔵干のときに性格に及ぼす影響をご紹介します。

月柱の妬合は社会との縁の強さや、それが性格に及ぼす影響がわかります。

月柱の象意は学校、社会といったものですが、妬合によって変化した五行が命式では忌神であるか喜神であるかによって、その現れ方が変化します。

また、その妬合の目的を表す干が天干か蔵干かによって表向きに見えやすいものか、内心に秘めたものかどうかもわかります。

月柱 天干の性格

妬合になっている干のうち目的を表す干が月柱天干のときに性格に及ぼす影響をご紹介します。

月柱天干の妬合では会社や学校といった外から見えやすい社会との縁の強さ、自分の社会的な立場がどう見られたいかといった事がわかり、変化した五行が喜神になるか忌神になるかで現れ方が変化し、妬合による五行の変化と目的を果たす手段が複数ある事が性格にも影響します。

妬合によって変化した五行が喜神の場合は自分をとりまく社会に対して肯定的になり、自分の立ち位置が重要なポジションである事を強調したがるようになります。

反対に忌神の場合は社会に対して否定的になり、アウトローな立場で見られたいと思うようになります。

月柱 蔵干の性格

妬合になっている干のうち目的を表す干が月柱蔵干のときに性格に及ぼす影響をご紹介します。

月柱蔵干の妬合では見えにくい精神的な社会との縁の強さ、社会への帰属意識や思い入れなど、表には出さないけれども内心に秘めているものがわかり、妬合による五行の変化と目的を果たす手段が複数ある事が性格にも影響します。

妬合によって変化した五行が喜神の場合は社会に対しての帰属意識が強く、社会の一員として役立つ事が大切だと考えています。

反対に忌神の場合は帰属意識が薄く、表向きには態度に表さなくても自分が社会に対して何をするのかというよりも社会が自分にとって都合が良いかどうかといった考え方になります。

日柱 妬合の性格

日柱の妬合は自分自身との縁の強さがわかります。

日柱の象意は自分なので、自分に対して肯定的であるのか、それとも自分自身を否定的に捉えているのかが読み取れます。

そして妬合によって変化した五行が命式では忌神であるか喜神であるかによって、その現れ方が変化します。

また、その妬合が天干か蔵干かによって表向きに見えやすいものか、内心に秘めたものかどうかもわかります。

日柱 天干の性格

妬合になっている干のうち目的を表す干が日柱天干のときに性格に及ぼす影響をご紹介します。

日柱天干の妬合では、パッと見ただけでわかる本人のキャラクターや性質がわかり、妬合による五行の変化と目的を果たす手段が複数ある事が性格にも影響します。

妬合によって変化した五行が喜神の場合は自己肯定感が強いので自分が思った事を素直に発言するようなタイプになります。

反対に忌神の場合は自己否定が強いので自己主張が上手くできず自分から発言する事などもあまりないタイプになります。

日柱 蔵干の性格

妬合になっている干のうち目的を表す干が日柱蔵干のときに性格に及ぼす影響をご紹介します。

日柱蔵干の妬合では内に秘めた自分自身に対する考え方がわかり、妬合による五行の変化と目的を果たす手段が複数ある事が性格にも影響します。

妬合によって変化した五行が喜神の場合は例え表向きは他人の意見に同調しているようであっても、自分の考え方や主義主張はしっかりと持っているので堂々とした態度で他人に接する事ができるタイプになります。

反対に忌神の場合は他人の意見に流されやすく、そんな自分がイヤだと思いながらもそれを顔には出さずに悶々としてしまうタイプになります。

時柱 妬合の性格

時柱の妬合は目下の存在との縁の強さがわかります。

この妬合では子供や部下等に対する愛着の現れ方がわかりますが、妬合によって変化した五行が命式では忌神であるか喜神であるかによって、その現れ方が変化します。

また、その妬合が天干か蔵干かによって表向きに見えやすいものか、内心に秘めたものかどうかもわかります。

時柱 天干の性格

時柱天干の妬合では子供や部下に対して、日常的にどう接しているかがわかり、妬合による五行の変化と目的を果たす手段が複数ある事が性格にも影響します。

妬合によって変化した五行が喜神の場合は子供や部下との縁が深くなり愛情や信頼関係で結ばれていることが普段からの行動に現れます。

反対に忌神の場合は、子供との縁が薄く早い時期に独立して家を出て行ってしまうとか、部下から信頼されないタイプになるといった事が予想されます。

時柱 蔵干の性格

時柱蔵干の妬合では子供や部下に対してどう思っているのかがわかり、妬合による五行の変化と目的を果たす手段が複数ある事が性格にも影響します。

妬合によって変化した五行が喜神の場合は、たとえ態度に表さなくても子供や部下に対する愛情が深く、あれこれと余計な手出しはせず陰から見守っているようなタイプになります。

反対に忌神の場合は子供や部下に対して表向きは大事にしているように見えても、内心ではあまり関心が無く世間体があるので仕方なく育てているといった感情を持つようになる可能性があります。

妬合と相性

自分の命式と相手の命式を合わせてみた時に、両方の命式との間に妬合があった時の命式の読み方をご紹介します。

命式との間に妬合がある時とは互いの命式を比較してお互いの天干・蔵干の間に妬合が成立している状態ですが、これでわかることは「縁だけがある相手」だという事だけです。

これが「相性が良い縁」なのか、それとも「嫌なのに切っても切れない腐れ縁」なのかは妬合による変化が自分の命式あるいは相手の命式に良い五行の影響を与えている喜神なのか、それとも悪い影響を与えている忌神なのか、といった事で読み取ります。

妬合による変化が自分と相手の両方の喜神となる場合は複数の要素で気が合い、相性が良く両想いの良い関係になると考えられます。

反対に忌神の場合は、この相手の方と一緒に行動したり付き合ったりするようになると色々な理由で物事が上手く行かなくなる、邪魔をする別な存在が現れるなどの悪い影響が現れる事が考えられます。

妬合が相性に現れやすい条件

妬合が相性に現れやすい条件についてご紹介します。

命式を比較して妬合の関係が有ればそれだけ縁が強いという事になりますが、どの柱の干が目的となる妬合かによって相性への現れやすさが変わります。

縁の強さは次のようになります。

日柱 > 月柱 > 年柱 > 時柱
日柱は自分自身の性格を表すので、ここを中心とした妬合は一番強くなります。

友達・同僚・ビジネスパートナーといった程度の関係だったら日柱と月柱が重要なので、ここでの妬合が見られるなら、それが「相性の良い関係」か「腐れ縁」かのいずれかであっても縁が強いということになり、長いお付き合いになる可能性が高くなります。

それに対して結婚相手など一緒に過ごす時間が長く密接な関係である場合は本人の性格以外に家や親、兄弟姉妹などといった関係も重要になるので全ての柱で妬合の要素を考慮する必要があります。

妬合で相性を占う

妬合で相性を占う方法についてご紹介します。

年柱・月柱・日柱・時柱にはそれぞれ象意があるので、どの柱の干を中心として妬合が起きているかによって相性の良し悪しの原因となる要素が何なのか推測する事ができます。

また天干なのか蔵干なのかといったことでも、それが表面的な問題なのか、それとも考え方といった内心の問題なのかといった事がわかります。

年柱 妬合の相性

年柱は先祖や家系を表しているので、家柄が合うかどうかといった事や、物事の考え方のベースとなる部分が合うかどうかといった事がわかります。

天干なら表からよくわかる代々の仕事などといった点での相性、蔵干なら考え方や流儀、家系に由来する気質の相性になります。

年柱 天干の相性

年柱天干の妬合による相性はその家の生活様式とか何代も続いている病院とか公務員の多い家系といったその家系に特徴的な職業といった見えやすい部分での相性がわかります。

妬合で変化した五行が喜神ならば家同士の繋がりとか、生活スタイルがよく似ている、あるいは同業者・取引先といった複数の関係で、良縁になる可能性が高くなります。

反対に忌神ならばお互いの家系に関連する生活スタイルや経済観念があまりにも合わないとか両家がライバル同士なのに、なぜか腐れ縁が出来てしまい様々な理由で切るに切れない関係になってしまうという関係になります。

年柱 蔵干の相性

年柱蔵干の妬合による相性は社会通念に対するスタンスや経済感覚といったその家で長年受け継がれてきた物の考え方などでの相性がわかります。

妬合で変化した五行が喜神ならば、お互いの経済感覚など様々な要素が一致して良い関係になる可能性が高くなります。

反対に忌神ならば、例えば代々伝えられてきた物事に対する考え方が異なる二人が一緒に暮らしてもストレスが溜まり不満を抱えるようになりますが、なぜか離れられず文句を言いながらも結局は色々な理由で一緒に行動を共にしたりするようになります。

月柱 妬合の相性

月柱は社会的な考え方を表しているので、ここでの妬合は社会的にどうあるべきかといった処世術などによる相性をみることができます。

天干なら社会的にどうみられるのが性にあっているのかという表から見える部分での相性、蔵干なら社会に対して自分がどう考えているかといった見えない部分での相性がわかります。

月柱 天干の相性

月柱天干の妬合による相性は表から見えやすい部分での相性になり、お互いの職業へのアプローチが一致するかどうかという事がわかります。

妬合で変化した五行が喜神だった場合は、お互いの職業が同じとか関連業種であるといった複数の理由で、相手の職業に対して理解し合える関係になる可能性が高くなります。

反対に忌神だった場合は、働き方が全く違うのに腐れ縁で一緒に居る事が多く、様々なシーンでお互いの都合が合わなかったりしてイライラする関係になります。

月柱 蔵干の相性

月柱蔵干の妬合による相性は表から見えにくい、社会に対する考え方などでの相性になります。

妬合で変化した五行が喜神だった場合は、例え収入が下がったとしても仕事より家庭を中心とするとか、社会的に安定した地位を確保する事が結局は良い家庭を築くのだからまず仕事を優先すべき、といった社会や仕事に対する考え方が複数一致する関係になります。

反対に忌神だった場合は、例えばお互いの考え方が一方は家庭を中心に考え、もう一方は自分が自由に遊ぶために仕事をするのだと考えている場合は、お互いの考え方が合わず、意見をぶつけ合うような関係になりますが、なぜか色々な理由が複雑に絡み合い、別れたいのに離れられなかったりする腐れ縁になる可能性が高くなります。

日柱 妬合の相性

日柱は自分自身を表しているので、ここでの妬合は自分のキャラクターや考え方などでの相性になります。

天干なら表から見えるキャラクターの部分での相性、蔵干なら深層心理や興味の指向など見えない部分での相性がわかります。

日柱 天干の相性

日柱天干の妬合による相性は表から見えやすい部分での相性になります。

自分の表向きの顔・キャラクター性での相性がわかります。

妬合で変化した五行が喜神だった場合は、外向きの顔の部分や周囲から認められているキャラクターでの相性といった複数の理由で良い関係になります。

反対に忌神だった場合は、その外向きのキャラクターが気に食わないとか、自分にとってあまりよろしくない影響を表し、複雑な関係になります。

日柱 蔵干の相性

日柱蔵干の妬合による相性は表から見えにくい内面での相性になります。

お互いに普段は表には出さない思考や主義主張、あるいは好みのタイプといった複数の部分で相性が良いかどうかを見る事ができるのです。

妬合で変化した五行が喜神だった場合は、思想や物事に対する考え方など様々な部分が一致する相性になります。

反対に忌神だった場合は、何かと言うと考え方が一致しない事が多くイライラする関係になります。

時柱 妬合の相性

時柱は晩年の過ごし方、自分の子供に対する考え方、子供の性格などを表しているので、ここでの妬合はそれらに対する様々な考え方での相性になります。

天干なら表から見える相性、蔵干なら表からは見えないけれど子供の育て方などについてのポリシーなどでの相性になります。

時柱 天干の相性

時柱天干の妬合による相性は子供がどんな職業につくか、どのような行動をとるように育てるかといった表向きに見えやすい部分での相性になります。

妬合で変化した五行が喜神だった場合は、学校や仕事など、子育ての目に見える部分に対する考え方が多数一致する相性になります。

反対に忌神だった場合は、これらの意見が常日頃から様々な理由で合わない相性になります。

時柱 蔵干の相性

時柱蔵干の妬合による相性は外からは見えにくい、子育てに対して抱く社会的意義や哲学、考え方などの相性になります。

妬合で変化した五行が喜神だった場合は、子育てに関する考え方が、例えば優しい子に育ってほしいとか思いやりを持った人間に成長して欲しい、といった様々な願望や考え方に関して一致するようになります。

反対に忌神だった場合は、子育てに関する考え方が多くの点で合わず、何かというと言い争いをしてしまう事があるような相性になります。

妬合と運勢

生まれた時から変化をしない命式に対して巡ってくる大運や年運といった行運はその時々によって変化するので、ある年によっては妬合の関係になる事があります。

大運・年運と命式の四柱の天干・蔵干が妬合すると、その時は妬合で五行に変化が生じるので喜神・忌神との関係によっては運気が変化する可能性があります。

大運・年運との妬合で運勢を占う

大運・年運といった時の流れで巡ってくるものと命式の天干・蔵干との間にできる妬合で運勢を占う方法をご紹介します。

大運なら10年間、年運なら1年間の運勢が妬合の影響で変化します。

またその運勢の変化がどの部分に現れるかは年柱・月柱・日柱・時柱のどれを中心とした妬合なのかによって決まります。

そして天干なら表向きの見えやすい部分に、蔵干なら内心の心情といった見えにくい部分に影響が出ます。

年柱 妬合の運勢

大運・年運と年柱が妬合すると、その期間は家の在り方や家系からの影響などに変化が生じます。

天干なら表からよくわかる代々の仕事に様々な理由で変化が生じ、蔵干なら考え方に対する影響に色々な変化が生じます。

年柱 天干の運勢

年柱天干と年運・大運が妬合すると、代々の家業などから運勢に及ぼす影響に変化が生じます。

妬合により変化した五行が喜神だった場合は、複数の理由で良い影響を及ぼすようになります。

反対に忌神だった場合は、代々続く家業が傾いた上に体調を崩すといった様に複数の事柄が運気に悪い影響を及ぼすようになる可能性があります。

年柱 蔵干の運勢

年柱蔵干と年運・大運が妬合すると、代々の家風や家系に独特な考え方が自分の心情に及ぼす影響に変化が生じます。

妬合により変化した五行が喜神だった場合は、例えばそれまで家の考え方と自分の心情にズレがあり、それにより運気も低迷していたのが妬合によって色々な問題点が解消していい影響に変わり、気持ちも落ち着いて運気が上がる可能性があります。

反対に忌神だった場合は、それまで考え方が同じで安定した穏やかな関係を築いていたのが、収入が減るとか学業や職業に対する考え方に変化が出るといったように、様々な面で意見が合わなくなり家に対して反発心が沸き上がる様になり、その荒れようによって運気が下がる可能性があります。

月柱 妬合の運勢

大運・年運を含む複数の干と中心となる月柱の干が妬合すると、その期間は社会に対する行動や考え方などに変化が生じます。

天干なら仕事内容に変化が起きたり、蔵干なら仕事や社会に対する考え方などに変化が生じたりします。

月柱 天干の運勢

月柱天干と大運・年運が妬合すると、仕事内容や社会的な立場などに変化が生じます。

妬合により変化した五行が喜神だった場合、出世したり仕事が波にのって収入も増えたりするといった様に様々な理由で運気が変化する可能性があります。

反対に忌神だった場合、社会的な立場を失うとか、出世の目処が立たなくなるといった不運が重なる運気に変化するかもしれません。

月柱 蔵干の運勢

月柱蔵干と大運・年運が妬合すると、仕事や社会に対する考え方などに変化が生じます。

妬合により変化した五行が喜神だった場合、仕事に対する意欲が前向きになったり、社会の一員としての自覚が増したりといった複数の理由で仕事に対するスタンスがポジティブに変化する可能性が高くなります。

反対に忌神だった場合は、仕事に対する熱情が失われるとか、反社会的な思想を持つといった様々な理由で社会に対するスタンスがネガティブになったりするかもしれません。

日柱 妬合の運勢

大運・年運を含む複数の干と中心となる日柱の干が妬合すると、自分自身の外向きのスタンスや、内心に抱える哲学的・思索的な部分に変化が生じます。

天干なら外向きのキャラクターに、蔵干なら考え方に変化が生じるかもしれません。

日柱 天干の運勢

日柱天干と大運・年運が妬合すると、その期間はそれまでと違ったキャラクターで世渡りをするようになる可能性が高くなります。

妬合により変化した五行が喜神だった場合は、そのキャラクターが周囲にも受け入れられ組織の中心的な存在として扱われるなど複数の理由で人気が高まり運気も良くなるかもしれません。

反対に忌神だった場合は、変化したキャラクターが周囲に受け入れられず、更に試行錯誤を重ねて変えて行っても良い結果につながらないため様々な理由で運気も下がり気味になります。

日柱 蔵干の運勢

日柱蔵干と大運・年運が妬合すると、その期間は内心に抱える哲学的・思索的な部分に変化が生じます。

妬合により変化した五行が喜神だった場合は、考え方が変わる事で周囲に与える印象にも変化が生じ、良い印象を持たれるようになるなど複数の理由で運気が良くなる可能性があります。

反対に忌神だった場合は、その変化によって周囲に当たり散らしたり人間不信になったりし、それによって周りとの関係が悪化して更に周囲に対するネガティブな感情が大きくなるといった様に複数の理由で運気が下がるかもしれません。

時柱 妬合の運勢

大運・日運を含む複数の干と中心となる時柱の干が妬合すると、その期間は子供に対する行動や考え方に変化が生じます。

天干なら子供に対する接し方に、蔵干なら子供に対する感情に変化が生じるかもしれません。

時柱 天干の運勢

時柱天干と大運・年運が妬合すると、その期間は子供に対しての接し方、行動などに変化が生じます。

妬合により変化した五行が喜神だった場合は、子育てが上手になり、子供が成長して職に就くときなどにも良い影響を与えられるようになり、複数の理由で外から見た様子は幸せな家庭を築いているように見えます。

反対に忌神だった場合は、子供と意見が合わず、思うように子育てができていないとか思う様に学費を工面できないといった様々な事が親子関係に悪影響を及ぼしている事が周囲の人々から見ても明白になります。

時柱 蔵干の運勢

時柱蔵干と大運・年運が妬合すると、その期間は子供との相性や子育てに関する哲学的スタンスに変化が生じます。

妬合により変化した五行が喜神だった場合は、子供との関係は良く、子育ての哲学も上手く現状に一致するなど様々な理由でストレスの少ない状態になり運気が上がる可能性があります。

反対に忌神だった場合は、理想と現実が乖離し、子供との関係は良いものではなくなるなど複数の問題点が生じるようになり、運気も下がるかもしれません。

妬合と冲

妬合が生じた結果、その人の冲が解消・緩和される事があります。

冲は衝撃という意味があるので、命式内に冲があるとあまりいい意味にならない事が多いのです。

例えば大運や年運と命式の間で冲があると、その年や期間に何か衝撃的な事が起きる可能性があります。

相性を観る時に、互いの命式を比較して冲の関係があると、争いの絶えない関係とみる事があります。

けれども妬合によって冲が解消・緩和されると、これらの運気を解消する事ができます。

ただし忌神が冲になっている場合は、忌神の効果が冲によって打ち消されているので、妬合によって解消されてしまうと忌神の効果が有効になってしまいます。

冲は三合・方合・支合・空亡と重なると解消されます。

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