こんにちは、占い師詩織です。
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身旺と身弱とは
身旺と身弱とは、それぞれ、その人の持つエネルギーの状態を指します。
四柱推命で鑑定をする際にはまず命式を割り出さなければなりません。
生年月日と生時によって四柱が決まり、そこから更に蔵干、地支通変・天干通変・変化通変といった通変星や十二運が導き出されます。
更にそこから中心星を求め、それを使って大運や年運といった、その人の運気を調べていきます。
そうして割り出した各情報を使い、これまでの人生とこれからの人生の運気を調べるのですが、その情報を使うと、その人が持つエネルギーの状態である「身旺・身弱」を調べる事もできるのです。
このように身旺・身弱は生まれ持った要素で決まるので、その人の人生にも少なからず影響を及ぼします。
身旺・身弱とはいったいどのような状態?
簡単に書いてしまえば身旺は気力・体力共に充実している状態で、身弱は気力・体力共に弱くて抑えが効かない状態を表しています。
けれども、もしもあなたが身弱だという鑑定結果が出たとしても悲観する必用は全くありません。
なぜなら身旺・身弱は運気に対するアプローチの仕方の違いでしかないからです。
この項では身旺・身弱について詳しくご説明します。
身旺・身弱を知ると運気に対して向き合う気持ちに余裕が出てくるかもしれませんよ。
身旺とは
身旺とは何かご説明いたします。
身旺とは気力・体力共に充実しており、自分自身の力で運を切り開く事が出来るタイプを指します。
身旺の人は身旺ではない人に比べて気力が充実していますから、粘り強く我慢をする事ができます。
そして体力も充実していますから、ジッと待って機を伺うといった事も苦になりません。
少々運気が悪いな、という時でもジッと耐えて自分の力だけで悪い運気を乗り切る事ができますから、身旺の人は誰かに頼らなくても良いのです。
そうすると他人との相性などにも身旺である事が影響してきます。
このような身旺の人の詳しい性格や運の切り開き方などについて書き始めるととても長くなりますので、これについては身旺の性格の項で詳しくご説明します。
命式のどこを調べたら自分が身旺か判断できるか
命式に書かれている天干地支や各通変、十二運、中心星など全てを使って、それらが互いにどう影響し合っているかを調べて身旺かどうかを決めます。
身旺か判断する命式の条件は流派毎に異なっており、多くの方法があります。
身旺の性格
身旺の性格についてご紹介します。
身旺の人は前述の通り、気力・体力共に充実していて、自分の運は自分だけの力で切り開けるタイプの人です。
つまり、身旺の人は他人との関わり合いの中で互いに協力し、助け合って運を切り開く必要がありません。
一人で逞しく生きていけるという事は、誰かと協力し合い相互理解を深める機会が減るという事でもあります。
身旺の人には学校や会社、地域社会などでリーダーシップをとれる力量も充分に有りますが、自立精神が旺盛なぶん我が強くなるので、時には強引なやり方で自分流を貫こうとする傾向があります。
十二運や月支元命の通変星で決まる個性や処世術の傾向などによっては強気な身旺のタイプに見えない場合もあり、本人も自分が身旺なタイプであると認識していなくても、ちょっとしたことで運勢の強さが如実に表れる事があります。
例えば災害に巻き込まれた時に危機一髪で助かる、ギリギリで試験に合格するといったシーンでは身旺の強さが表れます。
また身旺が強すぎると、良い運気の大運が来た時に次々と困難な試練が降りかかる事があります。
したがって身旺が過ぎる人は身弱な運気が来た時が最も良い運気になります。
身旺の条件
身旺の条件についてご説明します。
身旺かどうかの判定では主に日干と月支を使います。
日干の五行と月支の五行を比較し、月支の五行が日干の五行を応援する場合は身旺であると判定します。
土用の月に生まれた人だけは、季節の五行を優先して判定します。
季節の五行とは、例えば亥・子・丑のうち亥と子は水で丑だけ土(土用)ですが三つの地支の季節は冬なので、丑は冬=水に置き換えて身旺・身弱の判定をします。
同様に寅・卯・辰は辰が土で三つの地支の表す季節は春=木、巳・午・未は未が土ですが地支の季節は夏=火、申・酉・戌は戌が土ですが地支の季節は秋=金で身旺・身弱の判定に使います。
また年月日時の通変星に偏印・印綬・比肩・劫財の身旺の通変星が剋されずにあり、他の身弱な通変星よりも勢いが強い場合は身旺であるとします。
あるいは中心星が身旺の通変星の場合も身旺であると判定します。
更に十二運それぞれの強さを比較し、四つの十二運の強さを総合した時に強くなれば身旺と判定します。
最も強いのが帝旺・建禄で、やや強いのが冠帯・衰。
±0(中庸)が長生・墓・沐浴で、やや弱いのが胎・養・病。
そして最も弱いのが死・絶です。
身弱とは
身弱とは生まれつき気力や体力が共に少ないタイプを指します。
しかし弱いからといって運気が常に悪い訳ではありません。
命式上では悪い運気であっても、身弱ならではの処世術で上手に切り抜けていく事もあるのです。
身弱はただ弱いと言う訳ではなく、社会に対して身旺とは違うアプローチの仕方をしているのです。
それは他人と協調するという生き方です。
身弱な人は他人と協力し合う事で運を切り開く事ができるのです。
身弱である事は性格ばかりでなく他人との相性や関わり方にも大きく影響してきます。
詳しくは身弱の性格でご紹介します。
身弱かどうかは身旺と同様に、まず日柱天干と月柱地支の比較で調べます。
また通変星の強さや中心星になる通変などでも身弱であるかどうかが判定できます。
詳しくは身弱の条件の項でご説明します。
身弱の性格
身弱は気力・体力が共に少なく、一人で開運するよりも他人や組織などに頼って運を切り開く傾向が強い性格です。
このような傾向があるので他人の指示を素直に聞く事が多く、協調性も高い傾向があります。
つまり主体性が無く、自分の意見を上手に主張出来ないとも言えます。
そうして身弱な人は周りに上手に合わせて社会を生き抜いて行きますから世渡り上手で器用に社会の荒波を乗り越えていけるのです。
十二運や月柱地支通変で決まる個性や処世術の傾向によっては独立心が旺盛で気が強くなりますが、運勢的には身弱なのでいざという時に運気が弱いというケースもあります。
そして身旺の時とは反対に、やや身弱な人は後天的に身旺の運が来た時、身弱が過ぎるような人は相当な身旺の運が来た時に運気が良好になります。
身弱の条件
身弱かどうかの判定では身旺と同じく日干と月支を使います。
日干の五行と月支の五行を比較し、月支の五行が日干の五行を剋して弱める場合は身弱であると判定します。
そして身旺の項でも書いたように土用の月に生まれた人だけは季節の五行を優先して丑は水、辰は木、未は火、戌は金で判定します。
また年月日時の通変星に身旺の通変星が少なく勢いが弱い場合は身弱です。
あるいは中心星が身弱の通変星の場合も身弱であると判定します。
更に十二運それぞれの強さを比較し、四つの十二運の強さを総合した時に弱くなれば身弱と判定します。
最も強い帝旺・建禄、やや強い冠帯・衰が無いか、有っても一つ程度で、中庸の長生・墓・沐浴もあまり多くなく、やや弱い胎・養、最も弱い死・絶が多く、四つの十二運を比較して弱いようならば身弱です。
中庸とは
中庸とは身旺にも身弱にもいずれにも偏らない状態を表します。
日干と月支の比較で言えば、日干の五行と月支の五行が一致している場合は中庸と言えます。
また、十二運でも墓・長生・沐浴が身旺でも身弱でもなく±0の状態なので十二運にこれらが多いと中庸になります。
あるいは命式中の四つの身旺と身弱の十二運の強さが釣り合うようなら中庸になります。
通変星でも身旺の通変と身弱の通変のバランスがとれているか、互いの相剋の状態をまとめて全体で見た時に、身旺または身弱のいずれかに偏らないのであれば中庸と言えましょう。
身旺の通変は自星の比肩・劫財と印星の偏印・印綬で、身弱の通変は食傷星の食神と傷官、財星の偏財と正財、官星の偏官と正官です。
陰陽はバランスが取れた方がよく、身旺・身弱の状態も中庸であるのが理想的です。
五行も陰陽も釣り合って中庸な状態なっているのが最も良い運気になるのです。
下記の適職を鑑定する方法でも、五行の話ですが中庸について少し触れています!
占いを正しく知るために
占いの結果を正しく知るためには、結論占い師に鑑定してもらうのが一番です。
記事でご紹介できるのは、占いのほんの一部になります。
私の場合、実際に鑑定するときは四柱推命で全体の五行を見たうえで、
旺相死囚休を当てはめてどの通変星が強いかを判断し、
全体のバランスを加味しながら通変星が命式内でどのように動いているか、
方位、姓名判断、ホロスコープなども加味して、吉凶を占います。
鑑定方法も、流派によって考え方が大きく異なります。
とはいえ、いきなり大金を占い師さんに支払うのも躊躇しますよね。
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