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半会とは
地支同士の特殊な関係である三合を形成する三つの地支のうち二つの地支が命式にある状態を半会と言います。
三合は、会局とも言われていて、十二支のうち特別な組み合わせになる三つが影響しあい、物事が整う状態を表しています。
三つの地支のうち中心になる地支を旺支と呼び、これを中心に残りの二支が団結した状態が三合です。
半会は三合の地支のうち二つを含んでいるので効果は三合と似ているのですが、働きは三合よりも弱くなります。
また三つの地支から二つを選ぶ組み合わせは全部で三通りになりますが、半会と呼べるものは旺支を含むものだけです。
地支の種類
地支の種類についてご紹介します。
地支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二種類で一般的には動物に例えられていますが、本来は植物が春に種から芽を出して双葉を開き、冬には種=核になって次の春に備える様子を表しています。
冬=亥・子 冬の土用=丑 春=寅・卯 春の土用=辰 夏=巳・午 夏の土用=未 秋=申・酉 秋の土用=戌
また地支には陰陽があり、子から順に陽・陰・陽…と交互に陰陽が割り当てられています。
半会の種類
半会の種類をご紹介します。
半会はベースが三合なので三合と同様に旺支の五行が強くなりますが、三合ほどの強さはありません。
三合には次の四種類の組み合わせがあります。
申-子-辰=三合水局 旺支は子・亥-卯-未=三合木局 旺支は卯・寅-午-戌=三合火局 旺支は午・巳-酉-丑=三合金局 旺支は酉
三合の地支の組み合わせは中心となる旺支から導かれる十二運が帝旺になる時の天干で決まります。
例えばある柱の地支が子で天干が壬だと十二運が帝旺になりますが、申と壬では十二運が長生に、辰と壬では墓になります。
このように天干-地支で導かれる十二運が長生‐帝旺‐墓になる組み合わせを三合と言います。
三合になると旺支の五行に残りの二支の五行が変化し、全体で一つの五行にまとまりますから、命式ではその五行の力が強くなります。
半会は三合の旺支=帝旺と、長生または墓になる地支との組み合わせなので、四種類の三合に対応して二種類の半会があります。
三合木局は卯が帝旺なので半会木局は卯-亥・卯-未、三合火局は午が帝旺なので半会火局は午-寅・午-戌、三合金局は帝旺が酉なので半会金局は酉-巳・酉-丑、三合水局は帝旺が子なので半会水局は子-申・子-辰、になります。
半会木局(亥-卯-未)
半会木局は、卯-亥と卯-未の二種類です。
三合木局の帝旺に相当する卯が旺支なので、卯の五行である木が強くなります。
木は通変星の比劫星に相当するので、主に自分自身や配偶者に対する影響が考えられます。
半会火局(寅-午-戌)
半会火局は午-寅と午-戌の二種類です。
三合火局の帝旺に相当する午が旺支なので、午の五行である火が強くなります。
火は通変星の食傷星に相当するので、主に趣味や技術といった部分に対する影響が考えられます。
半会金局(巳-酉-丑)
半会金局は酉-巳と酉-丑の二種類です。
三合金局の帝旺に相当する酉が旺支なので、酉の五行である金が強くなります。
金は通変星の官星に相当するので、主に仕事や学校といった部分に対する影響が考えられます。
半会水局(申-子-辰)
半会水局は子-申と子-辰の二種類です。
三合水局の帝旺に相当する子が旺支なので、子の五行である水が強くなります。
水は通変星の印星に相当するので、主に芸術や哲学、イマジネーションといった部分に対する影響が考えられます。
半会と性格
半会も三合と同じように五行が変わるので性格にも影響を及ぼします。
半会には三合ほど強い影響力はありませんが、変化した五行が命式にとって喜神になれば良い影響をもたらし、忌神になれば悪い影響を及ぼすことが考えられます。
半会の影響が特に出やすいのは、日柱と月柱の地支による半会です。
日柱は内面の性格を、月柱は外面の性格を表すので半会の影響が強く表れます。
日柱と月柱のいずれかに旺支がある状態ですから、旺支がある方に更に強い影響が現れます。
次に強い影響がでるのは年柱もしくは時柱と、旺支がある日柱もしくは月柱の組み合わせです。
つまり時柱と日柱、時柱と月柱、年柱と日柱、年柱と月柱の四通りで、日柱もしくは月柱は旺支になります。
この組み合わせで年柱または時柱に旺支がある半会は更に影響が弱くなり、年柱と時柱の半会の影響は最も弱くなります。
年柱 半会の性格
年柱は先祖や家が象意なので、半会の旺支が年柱にあると家風などの影響が現れます。
半会で変化した五行が命式に喜神として働くと家との関係が良くなるので、家風が性格に素直に影響するようになります。
反対に忌神として働くと家との関係が悪くなるので、家風を受け入れ難く反発しつつも家に執着するといった影響を性格に及ぼす可能性が考えられます。
月柱 半会の性格
月柱は会社や学校といったものが象意なので、半会の旺支が月柱にあると外面の性格に影響が現れます。
半会で変化した五行が命式に喜神として働くと社会との関係が良くなるので、外面もポジティブになります。
反対に忌神として働くと社会に実力を認めてもらえないといった考えに支配されるようになり外面もネガティブになるので、社会人として組織に帰属したいと思いつつ世の中を憎むようになりかねません。
日柱 半会の性格
日柱は自分自身もしくは配偶者が象意なので、半会の旺支が日柱にあると内面の性格に影響が現れます。
半会で変化した五行が命式に喜神として働くと自分に対して肯定的な考え方をするようになり性格もその影響を受けるようになります。
反対に忌神として働くと自己否定をするようになり性格にもその影響が現れるようになります。
時柱 半会の性格
時柱に旺支がある半会では子供や部下といった目下の存在が自分の性格に及ぼす影響をみる事ができます。
時柱の象意は晩年・子供・部下といったものなので旺支が時柱にあると子供や部下が自分に対してどのように働きかけるかといった事が性格に影響を与える事になります。
半会により変化した五行が喜神として働くなら、子供や部下などから受ける影響は良いものになり、反対に忌神として働くなら、子供や部下など目下の存在との折り合いが悪くなる可能性が高くなります。
半会と相性
半会は三合のような強い結びつきはありませんが、お互いの命式の間で半会ができると安定した関係であると言えます。
相性をみる半会はどの柱で形成されていても良いですが、旺支がある柱がより強調されるようになります。
またどの柱で半会になっているかによって相性による影響の大きさは変わります。
日柱 > 月柱 > 年柱 > 時柱
半会が相性に現れやすい条件
半会が相性に現れやすい条件についてご紹介します。
お互いの関係が友達や同僚、ビジネスパートナーといった程度であれば、日柱と月柱で半会になっている程度で十分でしょう。
結婚相手など物理的距離が近かったり過ごす時間が長かったりする人の場合は、本人の性格以外も相性の良さが必要になるため、全ての柱で半会の関係が現れていないかチェックする必要があります。
年柱 半会の相性
年柱の象意は先祖や家、家風など家に関係するものなので、お互いの命式を合わせた時に年柱が旺支の半会があると家柄や生活様式などが似ているという相性の良さが現れます。
月柱 半会の相性
月柱の象意は社会的に見せる外面なので、お互いの命式を合わせた時に月柱が旺支の半会があると処世術や、自分の社会的なスタンスに対する考え方が似ているので、安心して付き合える関係になります。
日柱 半会の相性
日柱の象意は自分もしくは配偶者なので、お互いの命式を合わせた時に日柱が旺支の半会があると、内面の部分が似ている関係になり、相手の考えている事がわかる関係になります。
時柱 半会の相性
時柱の象意は子供や部下などの目下の存在あるいは晩年なので、お互いの命式を合わせた時に時柱が旺支の半会があると、子供や晩年についての考えが似ている関係になり、将来設計が似ていて末永く付き合える関係になります。
半会と運勢
半会を形成する地支の組み合わせが大運や年運といった流年と命式で一致すると、命式の柱が持つ象意について、大運なら10年間、年運なら1年間で半会の影響を受ける事になります。
半会は三合ほどの強さはありませんが、少ないながらも五行の変化の影響を与えるようになります。
例えば年運の地支が戌で月運が午なら半会火局になるので、1年間は五行の火の影響をやや強く受けるようになります。
半会が運勢に現れやすい条件
半会が運勢に現れやすい条件をご紹介します。
半会の影響が特に出やすいのは、日柱または月柱と流運で作られる半会です。
日柱は内面の性格を、月柱は外面の性格を表すので、この二つのいずれかを含む半会は自分または仕事に関連する運勢に影響を与えることになります。
それぞれの柱の強さは次の通りです。
日柱 > 月柱 > 年柱 > 時柱
なお五行の木は比劫星=自己、火は食傷星=趣味や技術など、金は官星=仕事など、水は印星=芸術・宗教など、に対応していますから、それぞれの柱の持つ象意に半会でどの五行が影響するかで、運勢の現れ方も予測できます。
例えば大運と日柱地支が半会水局になっていたら、その大運の10年間は芸術や宗教などに自分の内面が影響を受けるようになる、と考えます。
年柱 半会の運勢
年柱地支が旺支で流年と半会を形成する時の運勢をご紹介します。
年柱は先祖や家系を表すので、この半会が形成されている期間は家との縁が強くなります。
また半会による変化が喜神として働くと、家との関係が向上する様になりますが、反対に忌神として働くと家との関係が悪いのに縁を切る事も出来ず、嫌々ながらも法事など先祖に関する行事を仕切らざるを得ない、といった影響が予想されます。
月柱 半会の運勢
月柱地支が旺支で流年と半会を形成する時の運勢をご紹介します。
月柱は社会を表すので、この半会が形成されている期間は仕事との縁が強くなります。
また半会による変化が喜神として働くと、この期間は社会との関わりが強くなり、社会人として様々な物事と関わり合う中で自分自身も鍛えられ、仕事運などが向上するようになります。
反対に忌神として働くと、社会人として世の中に関わっていく中で意に沿わない経験をする事が多くなり、その期間の仕事運は下がっているのに管理職など責任ある立場になってしまうといった事も予測されます。
日柱 半会の運勢
日柱地支が旺支で流年と半会を形成する時の運勢をご紹介します。
日柱は自分自身もしくは配偶者を表すので、この半会が形成されている期間は自分の内面か配偶者との縁が強くなります。
そして半会による変化が喜神として働くと、この期間は自分の考え方や在り方に対して肯定的になり運気も上がります。
配偶者などのパートナーとはいい関係が築けるようになります。
反対に忌神として働くと、この期間は自己否定が強くなり、自分を大切に思いたい気持ちとのジレンマに悩み運気も下降気味になります。
パートナーとも意見が対立するのになぜか別れる事ができない腐れ縁の関係になります。
時柱 半会の運勢
時柱地支が旺支で流年と半会を形成する時の運勢をご紹介します。
時柱は晩年や子供などを現すので、この半会が形成されている期間は子供や部下との縁が強くなります。
そして半会による変化が喜神として働くと、この期間は子供や部下と縁が深くなり愛情深く接する事ができるので運気も向上します。
反対に忌神として働くと、この期間は子供や部下を愛しているのに思う通りに相手が接してくれずに悩みも多くなり、運気も下降気味になります。
半会と冲
半会を構成している地支と冲の関係になる地支が命式か流年にあると半会が解消・中和されます。
冲は衝撃という意味があるので、半会によって形成されている縁が冲によって解除され、元の状態にもどるのです。
半会による五行の変化が喜神として働いている時に冲が形成されている場合は、喜神としての働きが弱くなりますが、忌神として働いているときはマイナスの効果が打ち消され、吉と読みますので、冲による半会の解消は必ずしも悪い効果ばかりとは限りません。
半会と空亡
空亡になっている柱と命式中の別な柱か大運や年運といった流年が半会を作ると、空亡の暗示が解消・中和されます。
空亡は気が抜けた状態になるので、半会によって形成されている縁が空亡によって解除されて半会の効果はなくなります。
半会による五行の変化が喜神として働いている時は空亡により働きが弱くなりますが、忌神として働いている時はマイナスの効果が打ち消されるので吉に働きます。