こんにちは、占い師詩織です。
四柱推命の通変星や、五行の大過でどのように性格が変化するか、
また大過している人が、良い運気の時期はいつかを知る方法をご紹介します!
命式に偏りがある人は要チェックです![no_toc][toc]
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甲 | 丙 | 戊 | 庚 | 壬 |
乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
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五行の大過とは
五行の大過についてご紹介します。
五行の大過とは命式内の干支が偏る事を指します。
五行を構成する木・火・土・金・水の5つの要素のうち、同じ要素を3つ以上、命式の干支の中に持っていれば大過していると言えます。
10個の天干はそれぞれが五行の要素のいずれかに属しており、甲乙は木、丙丁は火、戊己は土、庚辛は金、壬癸は水になります。
同じ要素が3つ以上命式に有って大過すると言う状態は、例を上げると命式の中に甲が1つ、乙が2つ含まれていれば木が大過していると考えます。
五行のいずれかが他に比べて大過していると、例えばそれが象徴する体の組織・器官に疾患が起きやすくなっているといったことがあります。
また通変星が大過すると、性格がその通変星の象徴するものに偏る傾向が表れ、生き方のバランスが悪くなりますが、その分、特定の要素に才能が集中するために、素晴らしい才能を持ち合わせている可能性が高くなります。
木大過の性格
木大過の性格についてご紹介します。
木大過とは命式内に甲と乙が多い人です。
木が表すものは頭部・肝臓・胆嚢・目・酸味・筋膜・怒り・青・爪・春です。
これらの要素が過多になると、体質にも木の要素が多く表れるようになります。
すらっとした細身の体型で酸味を好むようになり、肝臓と胆嚢の疾患にかかりやすくなります。
精神的なものや脳、眼病など頭部の疾患にも注意する必要があります。
春と秋に悩み事が多くなるのは、3月寅、4月卯と木の地支が巡ってくるので命式によっては大過してしまうのと、8月申、9月酉の地支が巡ってくるため、命式によっては木が剋されてしまうため、精神的に揺さぶられる時期だからです。
そして木大過の傾向は性格にも影響が出ます。
怒りの要素が強くなるので正義感が強くなり、許せない事に対して怒りっぽく勝気になります。
また、頭部を象徴しているので頭が良い人が多いのですが、その分、他の意見を許容しにくい傾向があります。
細部にも神経が行き届くので細かい部分に良く気が付きます。
そして春は生命の誕生に溢れる時期ですが、春を象徴する木が大過すると生命の息吹を象徴するかのように様々な物が身の回りに溢れるようになります。
甲大過の性格
甲大過の性格についてご紹介します。
甲は木の兄(きのと)、つまり木の要素を持ち、陰陽は陽になります。
時間をかけてじっくりと育つ樹木を表しています。
また胆・小腸・胃・大腸・膀胱の五腑のうち、胆=胆嚢を象徴します。
甲の性格は律儀で正義感が強く向上心が高くなります。
曲がったことが嫌いなので真っすぐで実直な性格と言えます。
また、時間をかけてじっくりと成長していくので粘り強く、1つの事に集中して取り組むことができます。
しかし甲が大過するとそれらの要素が強烈になり粘着質気味で融通が利かなくなります。
思い込みも激しくなるので変なこだわりに執着するようになり対人関係に問題が生じやすくなります。
また一度挫折してしまうとそこから立ち直るのにとても時間がかかります。
血の気が多くなり、トラブルに巻き込まれやすい性格になるので、気に入らない事、許せない事があってもすぐにカッとならずに一呼吸おいてから対処するのが良いでしょう。
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甲 | 丙 | 戊 | 庚 | 壬 |
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甲大過の運気が良い時期
甲大過の運気が良い時期についてご紹介します。
甲が大過している時には甲を押さえたり、変化させたりする天干が命式に来る事で開運します。
甲は己と干合し、甲が戊に変化するので土が強くなり木大過の状態が緩和されます。
また地支の丑・辰・未・戌も土に属するので、やはり甲の影響を和らげていきます。
木は土に根を張り、土を割って一体化するので土の性質が強くなるのです。
これらの甲と土の組み合わせは身旺になります。
甲を抑えるように影響するのは金(庚・辛)と火(丙・丁)です。
火は木を燃料にして燃え盛るので木の性質が薄れ、金は木を切る刃物なので木を切り倒し燃料として利用できるように加工します。
これらの天干が命式にあれば甲の影響を押さえてくれるので五行のバランスが良くなり、五行が潤滑になります。
なお、金と火の中でも特に辛は金でかつ陰であるので、木で陽である甲とは特にバランスが良い状態になります。
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甲 | 丙 | 戊 | 庚 | 壬 |
乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
乙大過の性格
乙大過の性格についてご紹介します。
乙は木の弟(きのと)、つまり木の要素をもち、陰陽は陰になります。
風に吹かれてたおやかにゆれる草本植物を表しています。
繊細な様子で少々強い風に吹かれても受け流して身を任せつつやり過ごす、といった性質を表しています。
他人に合わせて動くのが好きなので、新規の事業や流行りものには一歩引いてしまいます。
けれども乙の人は芯の強い性格なので打たれ弱いという事はありません。
しかし、乙が大過してしまうと、この内面の強さが大々的に強調されてしまうので意地っ張りになり、偏屈な部分が出てきてしまいます。
そして自分の利益を確保しようと意固地になっいるのにも関わらず、声を上げて主張するのではなく、黙ってジッと相手を睨みつけ、自分の気持ちを理解しない方が悪いとばかりに荒れてしまいます。
こうなってしまうと、儚げで控えめな美しさで愛されキャラだった部分が損なわれてしまい、周囲から孤立してしまうようになります。
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甲 | 丙 | 戊 | 庚 | 壬 |
乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
乙大過の運気が良い時期
乙大過の運気が良い時期についてご紹介します。
乙が大過している時には乙を押さえたり、変化させたりする天干が命式に来る事で開運します。
乙は庚と干合し、乙が辛に変化するので金が強くなり木大過の状態が緩和されます。
また地支の申・酉も金に属するので、やはり乙の影響を和らげていきます。
乙は気弱で神経質な面を金の持つ斧の性質によって刈り取られるので金の性質が強くなり、攻撃性や積極性が強くなるのです。
これらの乙と金の組み合わせは身旺になります。
乙を抑えるように影響するのは火(丙・丁)です。
火は木を燃料にして燃え盛るので木の性質が薄れます。
これらの天干が命式にあれば乙の影響を押さえてくれるので五行のバランスが良くなり、五行が潤滑になります。
なお、特に丙は火でかつ陽であるので、木で陰である乙とは特にバランスが良い状態になります。
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甲 | 丙 | 戊 | 庚 | 壬 |
乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
火大過の性格
火大過の性格についてご紹介します。
火大過とは命式内に丙と丁が多い人です。
火が表すものは心臓・舌・小腸・苦み・血脈・喜び・赤・毛・夏です。
火が大過する人はこれらの要素が強くなります。
下半身に向かってどっしりと大きくなり、筋肉質で背は高くなる傾向があります。
ときには中肉中背といった体格になる場合もあります。
うっすらと黒みがかった赤っぽい潤いが足りない肌である事が多いです。
味覚は苦い物を好みます。
丙と丁は眼目を表しているので他人の悪い部分も良い部分も見えすぎてしまいます。
そして舌も象徴しているので大過すると口が悪くなります。
また火のようにカッと燃えるので気が短く短絡的・威圧的になります。
また喜びが多すぎるとかえって興奮状態になってしまうので我慢ができなくなり、心臓の動悸も激しくなります。
さらに慌てるのでそそっかしくなります。
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乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
丙大過の性格
丙大過の性格についてご紹介します。
丙は火の兄(ひのと)、つまり火の要素をもち、陰陽は陽になります。
丙は太陽を表しています。
丙の人は大らかで人々を楽しませるムードメーカーとして親しまれます。
また太陽が人々を照らし植物にエネルギーを与えるように、常に明るく人々に勇気と希望を与える存在と成り得るタイプでもあります。
ただし日の出と日の入りがあるように、丙の人には少々気分にムラがあります。
このような性格になる丙が大過すると、明るくてエネルギッシュな部分が攻撃的で荒らしいものに変化し、気分の浮き沈みも激しくなります。
気分屋な部分は更に酷くなり思いつきだけで行動を起こす為、行動に一貫性が無くなります。
その時々に思いついた事を自分勝手に繰り広げるので、そのような行動を繰り返していくうちに他人からの信用を大いに失う事になります。
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丙大過の運気が良い時期
丙大過の運気が良い時期についてご紹介します。
丙が大過している時には丙を押さえたり、変化させたりする天干が命式に来る事で開運します。
丙は辛と干合するので、辛が来ると丙は壬に変化し辛は癸に変化するので水が強くなり火大過の状態が緩和されます。
また地支の亥・子も水に属するので、やはり丙の影響を和らげていきます。
これらの組み合わせは身旺になります。
落ち着きの無さが緩和されて集中力が高まります。
また丙は水(壬・癸)によって鎮められるので、これらの天干が命式にあれば丙の影響を押さえてくれるので五行のバランスが良くなり、五行が潤滑になります。
なお、水の中でも特に癸は水でかつ陰であるので、火で陽である丙とは特にバランスが良い状態になります。
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丁大過の性格
丁大過の性格についてご紹介します。
丁は火の弟(ひのと)、つまり火の要素をもち、陰陽は陰になります。
丁は仄明るい灯火、もしくは月を表しています。
丙に比べると丁には落ち着きがあり柔軟に物事に接するようになります。
交渉事は上手で多少の揉め事ならいつの間にか丸く収めてしまいます。
また物事を作り上げる能力、器用な手先を生かした繊細な物作りも得意です。
そして月が夜の地上を照らす光のように柔らかく他人を包み込み博愛精神にあふれています。
しかし、丁が大過してしまうと、物事を丸く収めようとする穏やかさは面倒くさい事やしんどい事を避ける自堕落さに変化し、創造力は口だけになって行動が伴わなくなり、主体性がなくなります。
自分で行動する気が無くなってしまうので何でも人任せにするようになりますが、交渉事や根回しの上手さだけは残り口の上手さで人々を翻弄し、操る様になります。
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丁大過の運気が良い時期
丁大過の運気が良い時期についてご紹介します。
丁が大過している時には火を押さえたり、変化させたりする天干が命式に来る事で開運します。
壬は丁と干合し、丁は乙に変化し、壬は乙に変化するので火大過の状態が緩和されます。
壬は大河を象徴し、丁はロウソクなどの小さな炎を象徴するので、大量に流れる水が小さな火を消してしまう状態になります。
また地支の猪と子も水に属するので、やはり火の影響を和らげていきます。
これらの火と水の組み合わせは身旺になります。
壬または癸が命式にあれば火の影響を押さえてくれるので五行のバランスが良くなり、五行が潤滑になります。
特に壬は水でかつ陽であり、最初にご紹介したように丁と干合しているので、火で陰である丁とは特にバランスが良い状態になります。
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土大過の性格
土大過の性格についてご紹介します。
土大過とは命式中に戊と己が多い状態を表します。
土が表すものは脾臓・唇・胃・甘い・肌と肉・優しい・黄色・乳・土用です。
全体的に肉厚で丸みを帯びたしっかりと締まりがある体格で顔は丸く、四肢や指など体の末端部が丸みを帯びています。
脂肪と筋肉が多めで水分は少な目です。
背は低い人が多いのですが中くらいの背丈の人もいます。
肌の色はイエローベースと呼ばれる黄色味を帯びた色合いです。
甘い物を好み人当たりが優しい性格です。
土が大過するとその優しさが粘着質で何時までも思い悩む性格になります。
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戊大過の性格
戊大過の性格についてご紹介します。
戊の人は世話好きで、周囲から頼られる大らかな性格の持ち主です。
そして夢や希望に溢れています。
しかし、あまり行動的ではなく存在感だけが独り歩きしているような状態です。
行動の原動力は他人の為に働く事で、戊の人には包容力と安定感がありますが、鈍感とも言えます。
また反骨精神を秘めており、気性が荒いという特徴もあります。
戊が大過すると、気が荒く鈍感、自分勝手な正義感で人の世話を焼きたがるというタイプになります。
自分では周囲から頼られていると思い込んでいますが、周りから見れば単なるお節介になっているケースも多くなります。
更にその世話を断わればいつまでも粘着気味に断ってきたことをネチネチと言い続けます。
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戊大過の運気が良い時期
戊大過の運気が良い時期についてご紹介します。
戊が大過している時には土を押さえたり、変化させたりする天干が命式に来る事で開運します。
戊は癸と干合し、戊が丙に変化し、癸が丁に変化するので火が強くなり戊大過の状態が緩和されます。
また地支の巳と午も火に属するので、やはり土の影響を和らげていきます。
また、土を抑えるように影響するのは木(甲・乙)です。
これらの天干が命式にあれば木が根を張って土の中に割って入り、土の影響を押さえてくれるので五行のバランスが良くなり、五行が潤滑になります。
なお、木の中でも特に乙は木でかつ陰であるので、土で陽である戊とは特にバランスが良い状態になります。
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己大過の性格
己大過の性格についてご紹介します。
己の感情には二面性があり、大人しそうな面と暴力的でヒステリックな面を持ちます。
感情を抑えなければいけないと認めつつ、内にストレスを溜めていき、どうしても抑えきれないと感情を爆発させる時もあります。
優柔不断、器用貧乏、中途半端といった状態になる事もあります。
己が大過すると感情の高ぶりを抑えきれなくなり、ストレス解消の為に大暴れする事もあります。
そのくせ、自分では物事を決められない為、他人任せにしつつも、自分が何を考えているか周囲の人には気づいていて欲しいという欲求を持っています。
そうして口出しをしないくせに、決まったことが気に入らないと空気を読めと怒鳴りつけたりします。
そして負けず嫌いもかなりなものです。
また己大過の人は異性関係でのトラブルを良く起こすようになりがちです。
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己大過の運気が良くなる時期
己大過の運気が良くなる時期についてご紹介します。
己は甲と干合しますが、己は干合しても変化せず、甲だけが戊に変化し、土の性質がますます強くなってしまい土大過の影響は更に倍増します。
それでは己の勢いを抑える役割を持つ天干は何かというと、土は金にエネルギーを与え土が金属を生じるので、金(庚・辛)があると土の影響を抑える事ができます。
また地支の申と酉も金なので、同様に己の勢いにストップをかける事になります。
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金大過の性格
金大過の性格についてご紹介します。
金大過とは命式中に庚と辛が多い状態を指します。
金が表すものは肺・鼻・大腸・辛い・皮と毛髪・悲しい・白・呼吸・秋です。
色が白く背丈はやや低め、体の作りは胸板が薄く全体の構造は長方形を基本とした形、味覚は辛い物を好みます。
大過している状態なので呼吸器が弱く悲観的になりがちです。
また、極端な怖がりになります。
感情のコントロールが効かなくなり、しばしば激しく怒りだす事もあります。
また金は刃物や宝玉の象徴でもあるので、感情の抑えが効かなくなると自分自身を傷つけてしまう事もあります。
金は程々であれば輝く美しさと丈夫な心肺を持ち、感情豊かな性格になるのですが大過してしまうと様々な問題が生じるようになります。
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庚大過の性格
庚大過の性格についてご紹介します。
庚は強い意志と行動力を持ち、良い環境の中で鍛えられて育つと、人間性が優れた一門の人物になり、正義感が強くなります。
しかし庚が大過すると、その強い意志は頑固と呼ばれるレベルになり、不安感が強くなって落ち着きが無くなります。
正義感の強さは猜疑心の強さに変化し、自分を害すると思い込んだ物や人に対しては徹底的に戦ってやり込めてしまおうとします。
また庚は刃物を意味するので庚大過の人は怪我や手術が多くなります。
不安と緊張と猜疑心に囚われがちで、怪我や大病など体の不調からくる恐怖心から、常に自分を守るために必死になり、様々なものを自分から遠ざけようとします。
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庚大過の運気が良い時期
庚大過の人の運気が良い時期をご紹介します。
庚は乙と干合するのですが、庚と己だけは干合しても自分自身が変化しない為、他の天干とは違って干合しても大過する事による過剰な部分を打ち消す事はできません。
庚は鎌に例えられ、乙は草花に例えられるので鎌が草を刈り取る関係になり金の性質は更に増大してしまいます。
庚を抑えるのは丁になります。
丁は火なので金を鍛え、陰なので庚の陽と打ち消し合いバランスが取れます。
また、金は水を生むので水が多いとバランスが取れます。
地支の亥と子は水なので庚の勢いを吸い取ってくれます。
天干では壬と癸が水ですが、癸は水で陰なので丁度良く庚の勢いを抑えてくれます。
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辛大過の性格
辛大過の性格についてご紹介します。
辛は厳しい状況に身を置くほど才能を発揮するようになり、短気でストレスを溜めがち、完璧主義者、神経質、感受性が強い、と言った特徴があります。
試練に会い苦労をする事が多いのですが、それが辛の人を強くする要因になります。
辛が大過するとその傾向がますます強くなります。
短気で神経質、完璧主義者の度合いが酷くなりますから気に入らない事、気に障る事があるとそれによって溜まるストレスの為に体を壊してしまうようになります。
苦労によって鍛えられると言っても度が過ぎれば体を壊してしまうので、辛の人は精神的な要因が体調を不調にし、常に色々な事を気にしすぎる性格になります。
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乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
辛大過の運気が良くなる時期
辛大過の運気が良くなる時期についてご紹介します。
辛は丙と干合してそれぞれ変化します。
辛は癸に、丙は壬に変化するので水が強くなり金大過の状態が緩和されます。
また地支の亥・子も水に属するので、やはり辛の影響を和らげていきます。
これらの組み合わせは身旺になります。
金は火に剋されるので、丁も辛の影響を抑えることは多少はできますが、丁は火で陰なので、金で陰の辛を完全に剋する事はできません。
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甲 | 丙 | 戊 | 庚 | 壬 |
乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
水大過の性格
水大過の性格についてご紹介します。
水大過とは命式中に壬と癸が多い状態を指します。
水が表すものは腎臓・耳・膀胱・塩・骨髄・恐怖・黒・髪・冬です。
水が大過すると怖がりになり塩味を好むようになります。
体型を形作る形は正方形に近く、水を含んで丸みを帯びた状態になります。
中肉中背で多少骨ばっているところもあり、特に顔は骨ばっている事が多いようです。
肌はキメが荒く黒っぽい事が多いのですが、たまに白い人もおり両極端です。
髪は黒々としオデコは広いのですが髪の量は豊かです。
耳も大きくなります。
頭が良い人が多く、知識欲に溢れており、オデコが目立つのですが、大過しているので色々な事を知りすぎて恐怖心が増大しており、大事な一歩を踏み出しにくい事が多いようです。
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乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
壬大過の性格
壬大過の性格についてご紹介します。
壬は大らかで穏やかな様子で、慌ただしく動いたりすることはなく、トラブルが起きても焦る事はなく悠然と構えています。
人の心を読む能力に長けており、聡明で人の役に立つことが嬉しいのですが、流されやすい面もあります。
壬が大過すると、人に自分がどう思われているか不安に駆られるようになります。
色々と気が付き頭が良いのに人の一挙手一投足を気にするあまり実力が発揮できず、やりたい事があっても上手く主張が出来ずに、内心では不満を抱えながらも仕方なく周囲のやり方に合わせるような性格になります。
あるいは、それらの不安要素を考えない様に楽しい事だけに没頭しようとするので、結果的に非常に怠惰な生活を送る様になることもあります。
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甲 | 丙 | 戊 | 庚 | 壬 |
乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
壬大過の運気が良い時期
壬大過の運気が良い時期についてご紹介します。
大運や年運などで壬が来ると、壬は丁と干合し、壬は甲に、丁は乙に変化します。
甲と乙は木なので全体で木の性質が強くなり、木の性質である防衛本能が高まるようになり、壬大過の影響が薄れるのでバランスが良くなります。
同様に地支の亥と子も水なので、これらの地支が巡ってくるとバランスが良くなり身旺となります。
また水は土に剋されるので、土が来ると壬の勢いをせき止めるようになり壬大過の状態が緩和されます。
壬は水で陽なので、土で陰の己が最も良く、戊は己ほど大きな調整力はありません。
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甲 | 丙 | 戊 | 庚 | 壬 |
乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
癸大過の性格
癸大過の性格についてご紹介します。
癸は状況に合わせて形を変える順応性、暖かい包容力、そして潔癖さを併せ持っています。
内面を深く掘り下げて思考するタイプなので、表向きは地味に見えても内面はかなりの実力を秘めています。
癸が大過すると、移り気で気が多く優柔不断になり、気分によって言う事がコロコロと変わるようになります。
しかも状況が自分にとって都合悪くなってしまうと黙って何も言わなくなってしまいます。
そして自分の意見は決して曲げない頑固者になります。
癸の人は目上にも臆せず堂々と自分の意見を言えるようなタイプですが、大過すると意見が合わない上司に対していつまでもネチネチと恨むような陰湿な面が出てきてしまいます。
癸大過の人は恨んだり悲観的になったりといった感情を表に出さない事が多いので周囲も当事者も知らないまま、ある日突然爆発してしまうという事もやりかねません。
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甲 | 丙 | 戊 | 庚 | 壬 |
乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
癸大過の運気が良くなる時期
癸大過の運気が良くなる時期をご紹介します。
癸は戊と干合しており、大運や年運などで戊が巡ってくるとお互いが影響し合って変化が生じます。
土(戊)が水(癸)をせき止める関係になりますが、癸は丁に、戊は丙に変化するため、火が強くなります。
火は舌であり言葉にも影響が出て、自分の意見を素直に表す事ができるようになります。
癸大過の「黙って考え込む」部分が火によって解消されるので運気が良くなります。
また、火である巳と午も同様の効果を得る事ができます。
そして打ち消す事で癸大過の影響を薄くするのは癸を剋する木(甲・乙)なので、これらが巡ってきても癸大過の状態が解消されます。
とくに甲は木で陽なので、水で陰の癸の影響を解消し、バランスの取れた状態にする効果が得られます。
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甲 | 丙 | 戊 | 庚 | 壬 |
乙 | 丁 | 己 | 辛 | 癸 |
各通変星大過の性格
五行の大過についてお話しましたが、通変星大過の側面から性格や運気の良い時期をみていきましょう。
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比肩 | 食神 | 偏財 | 偏官 | 偏印 |
劫財 | 傷官 | 正財 | 正官 | 印綬 |
自星大過の性格
自星大過の性格についてご紹介します。
自星(比肩・劫財)は自分を表す通変星ですから、どうしても自分が大好きで自己中心的になってしまいます。
自分を一番にしたいという欲望が大変強くなってしまうので、身内や組織の同僚などは自星大過の人に良い様に使われてしまいます。
そして自星は財星(偏財・正財)を剋するので、男性の場合は特に女性に対する扱いに影響が出ます。
財星は財産の星でもありますから、金銭関係でのトラブルを負わせたり、女性関係のトラブルで散財してしまい妻に苦労をかけさせたりといった事もやってしまう可能性が高いのです。
女性の場合でも自分の為に使ったお金の事で、身内に借金などで苦労をかけさせるといった事が起きかねません。
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比肩 | 食神 | 偏財 | 偏官 | 偏印 |
劫財 | 傷官 | 正財 | 正官 | 印綬 |
比肩大過の性格
比肩大過の性格についてご紹介します。
比肩は命式では必ず自分自身を表す位置に現れるので、他の通変星に比べて大過しやすくなっています。
比肩は自分自身を表す通変星ですから、比肩が大過すると、自分をアピールする割合が更に多くなります。
出しゃばりで自分が出来ない事でも、他人の邪魔になる事でも平気でやってしまうようになります。
やる気があるので、頼めば何でも引き受けたくなりますが、何をやるかは十分に吟味する必要があります。
しかし比肩大過の人は無理に自分を抑えてしまうのも良くありません。
それよりも自分らしさを十分に発揮できるように組織よりも自営、個人事業主として働く方が良いのです。
なお兄弟姉妹には恵まれない事が多いようです。
そして、比肩は身旺の通変星なので身旺が過ぎるようになり、かえって試練が多くなり人生は修行の連続になり、少々困難な人生を送る様になります。
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比肩 | 食神 | 偏財 | 偏官 | 偏印 |
劫財 | 傷官 | 正財 | 正官 | 印綬 |
比肩大過の運気が良い時期
比肩大過の運気が良い時期をご紹介します。
比肩は身旺の通変星なので大運や年運に身弱な運気が来た時に運気が良くなります。
身旺が過ぎる状態なので身弱が来る事でバランスの取れたいい状態になります。
また比肩は食傷星(食神・傷官)にエネルギーを与えるので、これらの通変星があると多少は勢いが和らぎ運気のバランスがとれるようになります。
また比肩は官星(偏官・正官)から剋されるので、攻撃を受けるようになり、勢いが弱くなります。
とくに偏官は比肩を無情に剋するので比肩大過の状態を治めるのに効果があります。
正官は有情の剋になるので偏官ほど抑える力はありません。
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比肩 | 食神 | 偏財 | 偏官 | 偏印 |
劫財 | 傷官 | 正財 | 正官 | 印綬 |
劫財大過の性格
劫財大過の性格についてご紹介します。
劫財は表向きの顔は人当たりが良く、内面には大いなる野心を秘めています。
豪快で大胆な人物で時代の流れを読むのが上手く人心掌握にも優れています。
自分の利益になりそうな人との交際費の使い方も大胆になり逆に野望を達成するのに邪魔になる人の事は潰してしまおうと躍起になります。
劫財大過ではこれらの性質が強くなり自分勝手な行動が過ぎるようになります。
自分の欲望の赴くままに散財し、野望の邪魔になる人は徹底的に攻撃して排除し、異性関係が乱れます。
身内や配偶者の兄弟などにも大きな迷惑をかけるようになります。
また劫財は身旺の通変星なので、身旺が過ぎるようになりますから、自分勝手に生きるだけの試練も大きなものになります。
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比肩 | 食神 | 偏財 | 偏官 | 偏印 |
劫財 | 傷官 | 正財 | 正官 | 印綬 |
劫財大過の運気が良い時期
劫財大過の運気が良い時期をご紹介します。
劫財は身旺の通変星なので、大運や年運などで身弱な運が巡ってきた時に超身旺な状態と打ち消し合ってバランスがとれるようになるので運気は良くなります。
また、劫財は食傷星(食神・傷官)にエネルギーを与える為、勢いが削がれて劫財大過の状態の影響が薄れます。
反対に官星(偏官・正官)の人は劫財を剋し、やりこめますから劫財の勢いが打ち消されてバランスが良くなります。
特に正官は劫財を無情に剋しますから劫財はすっかりやり込められてしまい勢いを削がれて、全体のバランスが良くなります。
偏官は劫財に対して有情の剋になるので、劫財を結果的には許してしまう状態となり、あまり劫財の勢いを止められません。
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比肩 | 食神 | 偏財 | 偏官 | 偏印 |
劫財 | 傷官 | 正財 | 正官 | 印綬 |
食傷大過の性格
食傷大過の性格についてご紹介します。
食傷星(食神・傷官)は趣味に生き、趣味を職業とし、自分の技術に対して並々ならぬ自信を持っているタイプです。
これが大過すると、自分の好きな事に対する執着が酷くなり快楽主義へと傾倒します。
また、執着が酷くなる結果、人によっては自意識過剰になり自己表現することがかえって苦痛になる事もあります。
また口が悪くなり、つい言ってはいけないことを口走ってしまう事もあります。
目上の人物や管理職、取締役といった人物に対して攻撃的になり、社会的な立場を危うくすることもあります。
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食神大過の性格
食神大過の性格をご紹介します。
食神の人は人当たりが良く円やかな雰囲気で人々を魅了し、趣味を仕事にするようなタイプですが、食神が大過すると好きな事に熱中して他の事は目に入らなくなり責任重大な場面になると緊張して固まってしまい何もできなくなってしまいます。
日々の暮らしの中でも遊びが過ぎるようになり、更に責任転嫁や近しい人に対する依存心も酷くなります。
そして好きな事に対して熱中するようなタイプですからどうしても誘惑に弱くなってしまい、アルコール依存・ギャンブル依存になったり異性関係などでトラブルを起こしやすくなったりします。
また食神大過の人は結婚しても子供には恵まれない可能性が高くなります。
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食神大過の運気が良い時期
食神大過の運気が良い時期をご紹介します。
食神は身弱の通変星なので、食神大過の状態は身弱が過ぎている状態とも言えます。
この場合は大運や年運に最も強い運気が来た時に開運し、良い運気になります。
また財星(偏財・正財)にはエネルギーを与えるようになるので勢いが多少削がれるのでバランスは良くなります。
また、印星(偏印・印綬)からは圧倒され剋されるので食神の勢いは薄れてバランスが良くなります。
特に偏印からは無情に剋されるので食神の勢いは徹底的に削がれるようになり、影響は薄れていきます。
印綬の場合は有情に剋するので最後には食神に対する攻撃の手を緩めるようになってしまいますから食神が完全に剋される事はなく、バランスはあまり改善されません。
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傷官大過の性格
傷官大過の性格についてご紹介します。
傷官の人は頭脳明晰で才能に溢れており、少々個性的な所があります。
実力に裏付けられたプライドの高さがあり協調性が希薄であるという特徴があります。
正義感が強く同情心もあるので真っすぐで純粋な心の持ち主とも言えます。
これが大過してしまうと自分の快不快を基準に物事を考えるようになり、プライドはますます高くなって他人をバカにする様な言動が度を越して多くなり、口が元でとんでもない災いを引き起こしかねなくなります。
頭は良く、芸術的才能にも溢れるので、適職につけばその世界での重鎮にもなるのですが、そうなると益々態度が横柄になり表現力豊かな暴言を所かまわず発するようになり、内外にますます敵を作る様になります。
傷官が過多で大過している人は、どんなに自分が優れていても口は災いの元であると常に意識する必要があります。
さもなければとんでもない目にあわされる可能性もあります。
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傷官大過の運気が良い時期
傷官大過の運気がよい時期をご紹介します。
傷官は通変星の中でも身弱なので大過すると相当な身弱の状態になります。
身弱な人の運気が良くなる時期は大運や年運が最も良い運気の時に運気が良くなります。
傷官が応援する財星(偏財・正財)が存在すると傷官のエネルギーが財星に向かうので、財星が強くなり傷官大過の影響は薄れます。
また傷官を剋する通変星が命式に存在すると傷官大過の影響を抑える事ができます。
傷官を剋するのは印星(偏印・印綬)で、特に印綬は傷官を無情に剋します。
偏印も傷官を剋しますが、結局は許してしまう有情な関係になりますので、傷官を強く抑えることは難しくなります。
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財星大過の性格
財星大過の性格についてご紹介します。
偏財・正財を合わせて財星と呼び、命式中にこれらが多く存在する状態を財星大過と言います。
財星が大過するとお金に困らないのではと思ってしまうかもしれません。
しかし、財星が大過している状態は運気が財に偏り過ぎている状態なので運気が腐り、かえって財運には恵まれない状態になります。
男性の場合、配偶者の位置と呼ばれる日柱の地支通変に正財があれば良い妻に恵まれますが、財星大過の状態では異性関係には大いに注意が必要になります。
財産への執着が強くなるので、金銭関係のトラブルも多発するようになります。
また決断力が無くなり優柔不断で重圧に弱く、長い物には巻かれろ的な考え方が支配するようになるので、いざという時の決断が上手く下せず、財運も低下していく傾向が見られます。
平和主義を貫くあまり、調整役としては適任なのですが組織の長には向いていません。
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偏財大過の性格
偏財大過の人の性格についてご紹介します。
偏財の人は大過していなければ庶民的な親しみやすさと華やかな魅力を持った人で、遊び・趣味・芸術の才能に溢れ恋愛も好きで交際も活発、度胸があって人情にも厚く、整った容姿をしていても何故か親しみを持たれる人気者です。
金銭感覚はしっかりしており余計な散財はしません。
ところが偏財が大過してしまうと、この性質が腐ってしまい、庶民的な親しみやすさは過度なお節介に、華やかな魅力はくどい印象に、遊び好きな性格は遊びが過ぎるようになりだらしない印象を与えるように変化します。
金銭感覚もゆるみがちになるので蓄財性は薄れ、遊びにお金をつぎ込んでしまうので常に不足気味になってしまいます。
また男性の場合は偏財が大過すると女難の相になります。
女性の場合はヒモを抱えるリスクが高くなります。
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偏財大過の運気が良い時期
偏財大過の運気が良い時期をご紹介します。
偏財は官星(偏官・正官)にエネルギーを与えるので、官星が来ると偏財の勢いが少なくなります。
また偏財は自星(比肩・劫財)に剋されるので、大運や年運で自星が巡ってくるとバランスが良くなります。
とくに劫財は偏財を無情に剋するので大きな影響を及ぼし偏財大過の勢いを削ぐようになります。
比肩は偏財を有情に剋するので最終的には偏財を許してしまい、あまり大きな影響は与えません。
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正財大過の性格
正財大過の性格についてご紹介します。
正財の人は清く正しく華やかな見た目ですが、庶民的で親しみやすい雰囲気です。
物事の進め方は全て正攻法を取り、安心感を持たれるので他人から頼られる存在です。
安定志向を心がけ、多くの人と分け隔てなく交流する姿勢を意識するのが向いています。
正財が大過してしまうと、清廉潔白な面が強調され、口うるさくなります。
正攻法を取らないと許さないので、周りから煙たがられるようになります。
そして、安定志向を好むあまり冒険を否定するようになります。
財産には縁があるのですが、管理能力に欠けるようになります。
財産が多くなると扱いに困る様になり、ついうっかり保証人になってしまったり、貸したお金が返ってこなかったりといったトラブルにも見舞われるようになります。
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正財大過の運気が良い時期
正財大過の運気が良くなる時期をご紹介します。
正財は官星(偏官・正官)にエネルギーを与えサポートする関係になるので官星が大運や年運などに巡ってくると正財大過の影響は薄れるようになります。
また正財は自星(比肩・劫財)から剋されるので、勢いを削がれて大人しくなります。
特に比肩は正財を無情に剋するので正財大過の影響はかなり小さくなります。
劫財は正財を有情に剋するので最後には正財を許し、可愛がるようになる状態になるので正財大過の影響はあまり緩和されません。
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官星大過の性格
官星大過の性格をご紹介します。
偏官と正官を合わせて官星と呼びます。
命式にこれらが多く存在すると官星大過と呼ばれるようになります。
官星はいずれも責任感が強く、自分の力で運を切り開こうとする性質を持っているのですが、これが大過すると責任感や正義感が更に強くなり、自分に自信があるのでプライドも物凄いものになります。
自分が正しいと信じて疑わないので、思う通りに行かないと途端に頭に血が上って激しく怒りだします。
仕事に対する責任感も強すぎるので、それが行き過ぎるとしばしば転職に繋がり、何度も職を変える可能性も高くなります。
ジッとしていられない人も多く、常に何かを並行してやっていたりします。
官星は男性を象徴する通変星でもあるので、女性の場合、官星大過の状態は男性的な要素が強くなるので離婚と再婚を繰り返す傾向もしばしばみられます。
元々魅力に溢れているタイプではあるので、とてももてるのですが、結婚すると家に夫が二人いる状態になってしまうのです。
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偏官大過の性格
偏官大過の性格をご紹介します。
偏官の人は一見優しそうに見えても芯の強さを持っており、自分のやり方・好みに自信があるタイプです。
情に厚いのですが意地っ張りな所もあり、女性の場合は男性相手には度量が狭くなってしまい、男性もまた勇敢で冷静かつ大胆ではありますが度量が狭く感情の起伏が激しいのです。
これらの性質を持つ偏官が大過してしまうと芯の強さが激しい感情の高ぶりに変化し、例えば自分のやり方に沿わない方法で他人が業務をこなそうとすると烈火のごとく怒りだしてしまう事もやりかねません。
偏官の人は義理堅く恩を受けたら必ず返すのですが、大過してしまうと義理人情を他人にも押し付けるようになり、ちょっとでも義理を欠くような行動をとると激しく詰ってしまう事も大いに有り得ます。
感情の起伏はますます激しくなるので、実力があっても近寄りがたい存在として、触らぬ神に祟りなしといった扱いになってしまうかもしれません。
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偏官大過の運気が良くなる時期
偏官大過の運気が良くなる時期をご紹介します。
偏官は印星(偏印・印綬)にエネルギーを与えサポートするので大運や年運に印星が巡ってくると偏官の勢いが印星に向かうため偏官大過の影響が緩和されます。
また食傷星(食神・傷官)には剋されるので偏官大過の状態はバランスが良いものになります。
特に傷官は偏官を無情に剋するので偏官の勢いを徹底的に削ぎます。
食神は偏官を有情に剋するので偏官を許してしまい、あまり大きな調整はできません。
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正官大過の性格
正官大過の性格をご紹介します。
正官の人は、正々堂々とした紳士的な雰囲気を持っておりプライドが高く、決断力や抑制力があり、かなりの野心も持っていますが、目的を果たすやり方は正攻法で悪いことやずるいことはできませんし、他人にもそれを許しません。
状況判断が上手く広い目で物事を見極めることができ、客観的に判断できる冷静な物の見方をします。
しかし正官が大過してしまうと、この清廉潔白な面が腐り、プライドの高さと自分が正しいのだという自信満々な態度が鼻をつくようになります。
そして、自分が正しくないと判定した人に対しては容赦ない罰を与えたり、激しい感情をぶつけつつも冷徹な処分を下しかねません。
これらの行動は全て本人が善意だと思って行い、正論である事には間違いないので周囲の人々にとっては困った状態になる事もしばしばです。
とにかく忙しなく動き回っている人です。
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正官大過の運気が良くなる時期
正官大過の運気が良くなる時期をご紹介します。
正官は印星(偏印・印綬)にエネルギーを与えるので、大運や年運で印星が巡ってくると正官大過の状態が緩和されて落ち着いた状態になります。
また食傷星(食神・傷官)は正官を剋するのでバランスが良くなります。
特に食神は正官を徹底的にやり込めるように無情に剋するので正官大過で偏っているバランスが整います。
傷官は正官を有情に剋するのでそれ程の調整能力は見込めません。
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印星大過の性格
印星大過の性格についてご紹介します。
偏印と印綬を合わせて印星と呼びます。
いずれも感受性豊かで芸術的センスに溢れた通変星ですが、印星が命式で大過になると、その感受性の高さが考えすぎになってしまう傾向があり、慎重すぎるあまり思っている事を行動に移せない状態になる事が多くなります。
そのため、せっかくの開運の機会を逃す事になります。
見た目は大人しく都会的な雰囲気もありますが、大過しているため内面は相当な頑固になります。
甘えん坊だったり依存心が高くなったりするのも特徴です。
男性の場合はマザコンになる可能性もあります。
女性も実家に残る方が居心地が良いのと、考えすぎて臆病なため、婚期が遅くなる傾向があります。
印星が大過する人は考えすぎという点がキーワードになります。
それによって不安になったり臆病になったりするのです。
ただし、その様子が目上の人の庇護欲を掻き立てるので、上司や年配の人には大いに可愛がられるという側面もあります。
凝り性なのでマニアックな趣味に没頭したり、理屈っぽくなったりすることもあります。
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偏印大過の性格
偏印大過の性格をご紹介します。
偏印の人は都会的なセンスを持ち趣味と遊びが好きなタイプで、発想が豊かです。
多くの人に好かれる人物なのですが、好みが合わない人とは打ち解けない頑固な所もあります。
気分屋なので直ぐに物事を投げ出してしまう事もあります。
偏印が大過すると、その頑固さに磨きがかかるので本当に気の合う人でないと打ち解けず、内輪だけの世界に籠りがちになります。
遊び好きなので上辺では色々な人とも打ち解けているフリをするのですが、心の中を見せる事はなかなかありません。
その発想は豊かで、思いついた事を直ぐに行動にも移すのですが、気分屋な面も増幅されているので、とても飽きっぽくなりますから計画が最後まで遂行される可能性は低くなります。
けれども甘え上手なタイプなので目上の人には可愛がられ、それなりの地位を確保する事もできます。
考えすぎな部分を意識し、飽きっぽい部分を反省すれば大成する可能性も出てきます。
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偏印大過の運気が良くなる時期
偏印大過の運気が良くなる時期についてご紹介します。
偏印は自星(比肩・劫財)にエネルギーを与えサポートするので大運や年運に自星が巡ってくると偏印大過の状態が解消されます。
また財星(偏財・正財)には剋されるので勢いが削がれるようになります。
特に正財は偏印を無情に剋するので偏印大過によるバランスの悪さがしっかり解消されます。
偏財は偏印をやっつけようとしますが最後には許してしまうので有情の剋になり、あまり大きな影響はありません。
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印綬大過の性格
印綬大過の性格をご紹介します。
印綬の人は、繊細な感性と芸術的なセンスを持ち、知能も高いタイプです。
付き合う人は限定する傾向があり、本当に気の合う少数の人との交流を好みます。
少々気難しいと思われがちですが、他人を思いやる気持ちが無いわけではありません。
感受性が豊かすぎるため色々と気に障ってしまい、ストレスが溜まりやすいので、自分を守る為の行動が結果的に不思議な魅力を生み出しているのです。
この印綬が大過すると、人見知りで付き合う人間を限定する傾向はますます強くなり、気難しそうな印象も更に増幅されます。
感受性が豊かで考えすぎるので常に不安が付きまとっています。
更にストレスの溜まり方も相当な物になるので、上手にストレスを解消する方法を見つけておく必要があります。
儚げで不安そうな様子のミステリアスな人物として遠巻きに憧れる存在にもなりがちですが、本来の自分の姿を出せるように対策をしておかないと重圧につぶされてしまう事にもなりかねません。
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印綬大過の運気が良くなる時期
印綬大過の運気が良くなる時期についてご紹介します。
印綬は自星(比肩・劫財)にエネルギーを与え、可愛がるのでそのエネルギーが自星に向く事で勢いが削がれます。
大運や年運などで自星が来るとバランスが取れて運気が良くなります。
また財星(偏財・正財)には剋されるので印綬大過のバランスの悪さが解消されます。
特に偏財は印綬を無情に剋するので徹底的にその存在をつぶすので印綬大過の状態が解消されます。
正財は印綬については剋そうとはしても手を緩めてしまう有情の剋になるので、あまり印綬大過の状態を解消できるような影響は及ぼしません。
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大過まとめ
ただ、四柱推命を正しく知るためには、結論占い師に鑑定してもらうのが一番です。
記事でご紹介できるのは、占いのほんの一部になります。
私の場合、実際に鑑定するときは、下記を行います。
- 四柱推命で全体の五行を見る
- 旺相死囚休を当てはめてどの通変星が強いかを判断
- 全体のバランスを加味しながら通変星の動きを確認、
- 方位、姓名判断、ホロスコープなども加味して、吉凶を鑑定
だからこそ占い師さんに鑑定してもらうことが、一番的中率が高いです。
とはいえ、いきなり大金を占い師さんに支払うのも躊躇しますよね。
無料で占い師さんに鑑定してもらう方法があるのをご存知ですか?
私も実際に勉強のために使用したことのある、無料占いサイトをご紹介します。
知らない流派や考え方を知ることは、とても勉強になりますよ!
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